インスリンの分泌を抑制する原因タンパク質を発見、大阪大
公開日 : 2016.11.30 更新日 : 2021.10.06
大阪大などの研究グループがインスリンの分泌を阻害するタンパク質「SNAP23」を特定した。膵臓内の「SNAP23」が不足するとランゲルハンス島β(ベータ)細胞でのインスリン分泌が増加した。これにより「SNAP23」を標的にした糖尿病向けの治療薬開発も期待される。
心不全の発症・進行に関わる原因タンパク質を発見
公開日 : 2016.11.17 更新日 : 2021.10.06
心不全では、原因タンパク質「ANGPTL2」の分泌が増えると発症や進行そ促進することが分かった。この「ANGPTL2」を標的にした遺伝子治療では、マウスの心筋のポンプ機能を維持し、心不全の進行を抑制することができたという。
アイスバケツチャレンジ寄付金で「ALS原因遺伝子」の発見に
公開日 : 2016.10.26 更新日 : 2021.10.06
ALSアイスバケツチャレンジが2014年に社会現象になった。今回、その寄付金約120億円で最新遺伝子検査のビックデータを行ったところ、ALS原因遺伝子の「NEK1」を発見したという。今後はこの遺伝子を標的にした新治療の開発も期待できそうだ。
京大が血縁鑑定の新DNA鑑定法を開発、「はとこ」までの広範囲で判定
公開日 : 2016.10.20 更新日 : 2021.10.06
京大の研究グループでは、DNAの配列の「長さ」に着目した新しいDNA鑑定法を開発した。頬の内側から採取したDNAから6親等にあたる「はとこ」まで広範囲に血縁判定が出来るという。今後は爪や歯・骨などからも正確な判定が行えるように改良し、実用化を目指す。
トップアスリートのゲノム解析、「スポーツ遺伝子」の研究
公開日 : 2016.10.11 更新日 : 2021.10.06
1000人分のトップアスリートのゲノム解析を行い、トレーニングやけがの治療に活用する国際プロジェクト「アスローム・プロジェクト」。このような「スポーツ遺伝子」研究は加速しているが、競技力向上を目的に遺伝子を操作する「遺伝子ドーピング」は国際ルールでは禁止だ。
「脱毛症治療」に再生医療を活用、京セラと理研が共同研究
公開日 : 2016.09.21 更新日 : 2021.10.06
脱毛症の治療に再生医医療を活用しようという動きがある。京セラと理研などが2020年をめどに新しい毛髪再生医療の実用化を目指しているのだ。実用化されれば医療機関での毛包の自家移植が行われることになる。
腸内フローラのメタゲノム解析へ新技術開発、国立がん研究センター
公開日 : 2016.09.13 更新日 : 2021.10.06
人の健康に大きな関わりがあるとされる腸内フローラのメタゲノム解析に向けて、ヒトの糞便の新たな保温方法を国立がん研究センターなどの共同研究グループが開発した。
外来DNA細胞の導入技術開発、がんや糖尿病の遺伝子治療に活用
公開日 : 2016.08.25 更新日 : 2021.10.06
遺伝子治療における外来DNA 細胞の生細胞への導入効率を高めることは、遺伝子治療における研究開発においての課題であったが、阪大などの共同研究グループがそれに成功している。がんや糖尿病などの遺伝子治療への応用が期待される。
「腱の病的骨化」の原因遺伝子を発見、東京医科歯科大など
公開日 : 2016.08.18 更新日 : 2021.10.06
東京医科歯科大の研究グループが腱・靭帯の骨化を引き起こす原因として遺伝子「Mkx」の欠損が起こっていることをノックアウトラット実験により突き止めた。完治が難しいヒトの腱・靭帯のケガや疾病の新しい診断や治療法開発、人工靭帯の作成への応用などが期待されるという。
アメリカの企業やクリニックが未承認で「幹細胞治療」を提供
公開日 : 2016.07.25 更新日 : 2021.10.06
ミネソタ大などの研究グループによると、アメリカ国内の数百社の企業やクリニックが未承認の幹細胞治療をインターネットなどで宣伝し、治療を提供していることが分かった。今後の未承認の治療法の広告をチェックする基礎にしたいという。
国内初の遺伝子検査システムを導入、順天堂医院
公開日 : 2016.07.11 更新日 : 2021.10.06
順天堂医院では、がん遺伝子検査サービス「MSK-IMPACT」を導入した。同システムでは、がん細胞の遺伝子情報を患者本人の正常細胞の遺伝子情報を比較するため、より正確な解析が可能で、抗がん剤の選定や治療方針の決定に役立つという。
がんになりにくいハダカデバネズミからiPS細胞の作製に成功、北大
公開日 : 2016.06.29 更新日 : 2021.10.06
「がん化耐性」を持つハダカデバネズミのiPS細胞の作製に北海道大学らの研究グループが世界初で成功した。この「ハダカデバネズミiPS細胞」は腫瘍化耐性を持っていることが分かり、ヒトの健康長寿やがん予防に役立つ方法の開発が期待される。
東北メディカル・メガバンク機構が「dbTMM」を開発・制限付き公開
公開日 : 2016.06.17 更新日 : 2021.10.06
東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)では、バイオバンクとゲノム解析センターの両方の機能を持つデータベース「dbTMM」を開発し、制限付きで公開を始めた。ゲノム医療の実現に向けたプラットフォームとして期待される。
豚の細胞がヒトの糖尿病治療に効果
公開日 : 2016.06.13 更新日 : 2021.10.06
国内ではこれまで動物からヒトへの異種移植が禁じられていたが、そのガイドラインが緩和される。豚の膵島細胞が1型糖尿病の患者の治療に効果が見込まれるためだ。国立国際医療研究センターが移植を計画している。
睡眠に「カルシウムイオン」が関与、東大
公開日 : 2016.06.07 更新日 : 2021.10.06
東大の研究グループでは「カルシウムイオン」が睡眠に関与していることを発見した。これまで同物質では細胞を興奮させると考えられてたが、通説とは逆の作用があることを発見することになった。
FISH法の遺伝子検査の自動化システムを共同開発
公開日 : 2016.05.30 更新日 : 2021.10.06
精密検査機器開発のシスメックス社はドイツの化学品・医薬品メーカーのメルク社と共同で遺伝子検査の自動化システムを開発スタートした。同システムには、メルク社独自のイメージングFCMが活用される。対象となるのは遺伝子検査『FISH法』。
「不妊治療保険」の販売、早ければ3月中にもスタート
公開日 : 2016.05.20 更新日 : 2021.10.06
政府が進めている不妊治療への支援の一環として、早ければ3月中にも「不妊治療保険」の販売がスタートする。これまでに着手した既存の助成制度の拡充や男性の不妊治療への新たな助成対策に続く支援策として期待される。
妊娠・排卵日予測検査薬の一般検査薬転用における業務提携
公開日 : 2016.05.13 更新日 : 2021.10.06
妊娠検査薬・排卵日検査薬などの診断薬企業である株式会社ミズホメディーと大手製薬企業の武田薬品工業株式会社は3月1日、一般用検査薬(スイッチOTC薬)へ転用・製品化する妊娠検査薬と排卵日予測検査薬における売買基本契約を締結したと発表した。
体内時計を司るタンパク質を発見、京大
公開日 : 2016.05.06 更新日 : 2021.10.06
京大は体内時計を司る脳内のタンパク質「Gpr176」を特定した。従来の睡眠薬では脳全体の活動が低下するため副作用も懸念されていたが、今後この「Gpr176」のコントロールを可能にする新しい睡眠薬が開発されることが期待される。
子ども向け雑誌の付録から相次いで発がん性物質が検出
公開日 : 2016.04.29 更新日 : 2021.10.06
講談社と集英社から発売されていた過去の幼児誌や少女漫画の付録のマニキュアから微量のホルムアルデヒドが検出された。健康被害の恐れは低いが同社では使用中止を呼びかけ、自主回収を始めている。
誤って乳房全摘出、人員不足による検査技師らの過負荷を指摘
公開日 : 2016.04.22 更新日 : 2021.10.06
千葉がんセンターで昨年起きた30代の女性患者の乳房を誤って全摘出した医療事故で、原因となった検体取り違えを調査した院内事故委員会は報告書で取り違え原因の特定はできなかったとまとめた。また院内の人員不足や連携が機能していないことも指摘した。
医療・介護向けに「特別用途食品」の新区分、制度の利用拡大へ
公開日 : 2016.04.15 更新日 : 2021.10.06
消費者庁では、今秋までに「特別用途食品」の対象となる食品を医療・介護分野を中心に拡大していく方針だ。糖尿病向けや誤嚥性肺炎向けなどで新たな区分を設け、病院・医療現場向けの3000品目以上の食品をメーカーがもっと売れるようにしていきたいようだ。
WHO、ジカ熱の大流行に緊急事態を宣言
公開日 : 2016.04.08 更新日 : 2021.10.06
夏に控えているリオデジャネイロオリンピック。中南米でジカ熱が大流行し、WHOが緊急事態宣言を出した。ブラジルでも流行が見られ、オリンピック観戦の渡航者が感染して帰国するケースも想定され、国内でもその対応が検討され始めている。
「スギ花粉」シーズンが到来、肌荒れにも注意
公開日 : 2016.03.17 更新日 : 2021.10.06
2月からスギ花粉シーズンが到来する。今年は暖冬の影響で少し早めのシーズン到来だ。鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状が現れるが、資生堂などの研究によると肌荒れにもつながるため、花粉から肌を保護する対策が大切になるようだ。
「吐いた息」でがんや糖尿病などをチェック
公開日 : 2016.03.08 更新日 : 2021.10.06
呼気に含まれる特定成分を検査することで、糖尿病やがんを検査できるような高精度センサーの開発が進んでいる。スマートフォンなどと連携すれば個人でも手軽にできるようになるため、がん検診の受診率の促進なども期待される。
がんゲノム研究で全ゲノムシーケンス解析の新ガイドラインを発表
公開日 : 2016.03.01 更新日 : 2021.10.06
国際がんゲノムコンソーシアム(ICGC)のプロジェクトの一環で行われた国際共同研究において、がんの全ゲノムシーケンス解析の新ガイドラインを作成した。今後のがん治療や個別化医療などの活用に向けて全ゲノムシーケンス解析の標準化の促進が期待される。
わずか1分でインフルエンザ診断、三和化学が新検査キットを発売
公開日 : 2016.02.25 更新日 : 2022.07.04
医薬品開発メーカーの三和化学はインフルエンザの迅速検査キットを新発売した。1分以内に陽性を検出し、早期発見・早期治療に役立てるものだ。今年は立ち上がりの遅いインフルエンザだが、混合流行の可能性もあり注意したい。
マイコプラズマ肺炎の感染器官の構造を解明、大阪市立大
公開日 : 2016.02.17 更新日 : 2021.10.06
大阪市立大学の研究チームは、日常生活を送る中で罹患してしまう肺炎(市中肺炎)の10~30%を占める「マイコプラズマ肺炎」の原因となる細菌「マイコプラズマ・ニューモニエ」が感染する“接着器官"の構造をナノメートルレベルまで明らかにしたと発表した。
化血研での血液製剤の不正製造、隠蔽工作は20年以上
公開日 : 2016.02.10 更新日 : 2021.10.06
医薬品メーカーの化血研が20年以上にわたって血液製剤の不正製造を隠蔽していたことが分かった。薬害エイズ問題や血液製剤の期限切れ調査などがあった中でも変わらなかったその企業文化に医薬品メーカーとしての企業倫理が疑問視されている。
次世代の医薬品「核酸医薬」を内服化
公開日 : 2016.02.05 更新日 : 2021.10.06
東京医科歯科大学などの研究グループでは。次世代医薬品として期待される核酸医薬の内服薬の開発において、前段階である座薬や注腸剤として用いることができる核酸医薬の開発に成功したと発表した。
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