表皮の厚さを調節する「17型コラーゲン」の働き
公開日 : 2017.09.14 更新日 : 2021.10.06
北海道大学などの共同研究グループは、「17型コラーゲン」が生物の発生・発がんに重要な「Wntシグナル」と協調して、発生段階の表皮の厚さを調節するメカニズムを発見したと発表した。
脊髄の「正中線バリア」機能のメカニズム解明
公開日 : 2017.09.04 更新日 : 2021.10.06
国立遺伝学研究所(NIG)などの研究チームは、周辺細胞が脊髄の「正中線」に侵入して、正中線の“関所”を壊すのをタンパク質「αキメリン」のバリア機能によって防ぐメカニズムを発見したことを発表した
乳がん・卵巣がんリスクの抑制遺伝子に有効なタンパク質
公開日 : 2017.08.21 更新日 : 2021.10.06
大阪大学の研究グループが、遺伝性乳がん、卵巣がんを抑制する遺伝子『BRCA1』の働きを助けるタンパク質「SCAI」を発見した。さらなる「SCAI」解析で、BRCA1変異によるがん発生のメカニズムの理解、発症前診断や予防薬、がん治療法の開発にもつながることが期待される。
関節リウマチ患者では「ナルディライジン」が増加
公開日 : 2017.08.14 更新日 : 2021.10.06
京都大学などの研究グループが、関節リウマチ患者の関節液中においてタンパク質「ナルディライジン」が増加し、ナルディライジン欠損マウスでは、関節リウマチ様関節炎が軽くなることを発見したと発表した。
傷ついた胃の修復・再生に必要な組織幹細胞を発見
公開日 : 2017.08.04 更新日 : 2021.10.06
ヒトの胃は、生活習慣における暴飲暴食やストレス、細菌感染などで傷ついてしまうが、金沢大学などの研究グループが、傷ついた胃の修復・再生に必要な組織幹細胞を発見し、これらの幹細胞でがん遺伝子が働くために胃がんが発生するというメカニズムを新たに突き止めた。
オートファジー細胞死が『アポトーシス』を代償
公開日 : 2017.07.28 更新日 : 2021.10.06
東京医科歯科大学などの共同研究グループが、オートファジー細胞死による「アポトーシスの代償」という生体における役割をつきとめた。
血清尿酸値が『正常』でも腎臓機能は低下
公開日 : 2017.07.20 更新日 : 2021.10.06
大阪市立大学の研究グループが『血清尿酸値』が正常範囲内でも、腎臓への血流や機能は低下することを突き止めた。腎臓の保護の観点では、従来の血清尿酸値(高尿酸血症7.0mg/dL以上、低尿酸血症2.0mg/dL以下)よりも狭い範囲内で尿酸値を保つ必要がありそうだ。
薬剤とES細胞・iPS細胞から『三次元的骨様組織』を作製、東大
公開日 : 2017.07.11 更新日 : 2021.10.06
再生医療では組織形成の過程理解や治療用薬剤の開発にiPS細胞などから作製する培養皿上における『三次元組織様構造体』の研究が進んでいる。東京大学ではマウスの多能性幹細胞から『三次元骨様組織』を作製を作製する方法を開発したと発表した。
核移植クローン技術で『高感受性アレルギー』モデルマウスを作製
公開日 : 2017.07.05 更新日 : 2021.10.06
アレルギー症状が現れる発症メカニズムを実験動物によるモデルの体内において再現は現状では困難とされてきたが、理化学研究所などの共同研究グループは、核移植クローン技術によって高感受性アレルギーモデルマウスの作製に成功したことを発表した。
「お米」型の経口ワクチンの共同研究、対象を拡大
公開日 : 2017.06.30 更新日 : 2021.10.06
東京大学医科学研究所などは、コメ型経口ワクチン「MucoRice(ムコライス)」を活用した共同研究で対象範囲をウイルス性腸管下痢症にも拡大する契約を締結したと発表した。長期保存が可能なことで遺伝子改変の研究が進む「お米」に着目し、経口ワクチンの開発に取り組む。
皮膚がん・メラノーマの増殖を阻害する化合物を発見
公開日 : 2017.06.26 更新日 : 2021.10.06
シミ・ホクロの色素成分の産生細胞である「メラノサイト」ががん化し、早期から転移を起こす皮膚がん「メラノーマ(悪性黒色腫)」。近畿大学ではメラノーマ細胞において、がん細胞の増殖を阻害する新たな化合物として「ACA-28」を発見したと発表した。
再生医療クリニックに停止命令、国に無届けで出臍帯血移植など
公開日 : 2017.06.20 更新日 : 2021.10.06
従来では治療が困難だった疾患へのiPS細胞による移植手術などで注目を浴びる再生医療だが、医療の安全性の確保のため204年に「再生医療安全性確保法」が施行された。しかし、国に無届けでアンチエイジングを目的に臍帯血移植を行うクリニックなどが違反していた。
細胞核の弾性を支えるバネの役割を持つのはDNA
公開日 : 2017.06.14 更新日 : 2021.10.06
情報・システム研究機構国立遺伝学研究所が物理の先端技術と生化学の研究手法により、DNA機能へのストレスに応答するような細胞核におけるメカニズムとして細胞核の「強さ」が産み出される仕組みを発表した。
中皮腫の診断に有用なマーカー「SKM9-2」
公開日 : 2017.06.08 更新日 : 2021.10.06
アスベスト暴露による中皮腫は早期診断が困難だったが、その診断に有用な新たな『中皮腫がんマーカー』として『SKM9-2』が発見された。新たな治療法の開発や診断への適用・実用化の検討が進められる。
慢性腎臓病の進行抑制には『腸内細菌叢』のバランス制御が重要
公開日 : 2017.05.25 更新日 : 2021.10.06
慢性腎臓病の病態において腸内細菌叢が関与しており、腸内細菌叢は腎臓病の引き金となる尿毒素を産生する一方で、免疫や栄養面では腎保護的な役割を果たすという二面性を持つことが示唆された。腸内環境を標的にした腎臓病の治療法開発なども期待される。
「高トリグリセリド血症」の新たな発症メカニズムを発見
公開日 : 2017.05.19 更新日 : 2021.10.06
新しい脂質異常症のメカニズムとして、血管内皮細胞のアンカー型タンパク質「GPIHBP1」に対しての自己抗体が原因となって高TG血症を発症するメカニズムが解明された。免疫抑制による治療法として創薬も期待される。
ヒトiPS細胞由来心筋組織移植による重症心不全の再生医療
公開日 : 2017.05.12 更新日 : 2021.10.06
東京女子医科大学の研究グループが行ったヒトiPS細胞由来の心筋組織の移植によって、その拍動に伴う血管内に脈圧を生み出すこと、また心筋組織移植の循環補助への応用の可能性が示された。心不全に対する補助循環治療開発に期待がかかる。
甲状腺刺激ホルモンの制御に「睡眠の質」が影響
公開日 : 2017.05.02 更新日 : 2021.10.06
兵庫医科大学の研究グループが、大規模な追跡コホート研究調査から、TSHの制御には「睡眠の質」が影響を及ぼしていることを発見したと発表した。『睡眠障害』がTSHの糖鎖構造に変化を与え、肥満・糖尿病などの生活習慣病の発症・進行につながる道筋を示すもの。
心不全関与の新規ミトコンドリアタンパク質の機能解析
公開日 : 2017.04.24 更新日 : 2021.10.06
京都府立医科大学の研究グループが、心不全の病態に関わる機能未知だった新規ミトコンドリアタンパク質が 『D-アミノ酸』の代謝に関わる酵素だったことを突き止めたと発表した。重症心不全へのミトコンドリアタンパク標的薬の開発など、新治療にも繋がることが期待される。
ベーチェット病の発症メカニズム解明、新たな疾患感受性遺伝子も発見
公開日 : 2017.04.03 更新日 : 2021.10.06
横浜市立大などの共同研究グループが、ベーチェット病を対象としたマイクロアレイ「Immunochip」による過去最大規模の遺伝子解析研究を行い、同疾患の発症メカニズムの詳細な解明と遺伝要因(疾患感受性遺伝子)の発見した。新たな治療薬開発が期待される。
ロタウイルスの人工合成に世界初の成功、大阪大
公開日 : 2017.03.24 更新日 : 2021.10.06
大阪大の研究グループがリバースジェネティクス法によって世界で初めてロタウイルスの人工合成に成功した。今後は病原性や増殖メカニズムの解明や新規ワクチンの開発が期待される。
遺伝性難聴「Pendred症候群」の治療法を発見、慶大
公開日 : 2017.03.16 更新日 : 2021.10.06
慶應義塾大学の研究グループが患者のiPS細胞を活用して「内耳変性」が『Pendred症候群』の原因になっていることと、その新しい治療法を発見した。これまで内耳細胞は採取できないことでメカニズム解明が進まなかったが、iPS細胞の活用により進行性難聴の研究が進みそうだ。
アトピー性皮膚炎の「痒み」の原因物質を解明、九大
公開日 : 2017.03.09 更新日 : 2021.10.06
アトピー性皮膚炎の強い痒みを引き起こす「IL-31」の産生に今回新たに『EPAS1』というタンパク質の増加が重要な役割を持っている事が分かった。『EPAS1』を標的にしたアトピー性皮膚炎の新治療薬開発に期待がかかる。
新しい「肝臓再生」のメカニズム
公開日 : 2017.03.02 更新日 : 2021.10.06
札幌医科大学の研究グループが「Thy1陽性細胞」の移植による新しい肝臓再生メカニズムを解明した。「Thy1陽性細胞」は同大が脳梗塞や脊髄損傷患者に対する再生医療に用いる骨髄間葉系幹細胞(BMSCs)のマーカーでもあり、今後はBMSCsの再生促進作用を検討するという。
全国各地で相次ぐ高病原性鳥インフルエンザ感染の確認
公開日 : 2017.02.08 更新日 : 2021.10.06
昨年末から新潟県や青森県の食用アヒルや鶏肉を飼養する家きん農場や、秋田県・愛知県の動物園などの存国各地で「高病原性鳥インフルエンザ(H5N6亜型)」への家きん・野鳥などの感染が確認された。政府では感染予防を呼び掛けている。
睡眠と覚醒のメカニズムに関する遺伝子発見
公開日 : 2017.02.02 更新日 : 2021.10.06
1日の3分の1を占める睡眠は健康維持や記憶などに影響を与えると考えられている。筑波大などの研究グループでは、睡眠の長さや深さに関連する遺伝子2つを発見した。睡眠と覚醒を切り替えるメカニズム睡眠障害の新たな治療法開発が期待される。
iPS細胞活用による心臓病治療法を新開発、京大など
公開日 : 2017.01.17 更新日 : 2021.10.06
京大などの研究グループがカニクイザルのiPS細胞を作製した研究から心臓病の新しい治療法の開発に成功した。同種移植でも拒絶反応は見られない一方、副作用として一過性不整脈があるのが今後の課題だ。
「スキルス胃がん」の原因タンパク質を特定、転移抑制へ治療薬も
公開日 : 2017.01.05 更新日 : 2021.10.06
難治性のがんである「スキルス胃がん」の原因タンパク質「CXCL1」を大阪市立大学の研究チームが発見した。すい臓がんなどでも同様の発症メカニズムがあるとされており、この「CXCL1」を標的にしたがん治療薬開発に期待がかかる。
「光」で遺伝子コントロール、東大が新技術を開発
公開日 : 2016.12.22 更新日 : 2021.10.06
生体外からの光照射という非侵襲かつ簡便な方法で遺伝子組み換え反応をコントロールする新技術を東大などの共同研究グループが開発した。病気の原因になる遺伝子のメカニズム解明の応用が期待される。
ジカ熱・デング熱などの低価格ウイルス検査キットを開発
公開日 : 2016.12.12 更新日 : 2021.10.06
大学発の医療ベンチャーが共同で感染症の新検査キットを開発した。低価格な簡易検査キットで、かつ複数の感染症を同時に診断できる世界初の製品だ。中南米や東南アジアなどの感染症が多く発症する現地での発売が順次行われる予定だ。
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