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リハビリテーションのプロであり、医療従事者の一員でもある作業療法士には、認知症患者の状態を瞬時に見極められる観察眼が必要となる。
しかしそのための研修や訓練を受けていない一般人にとっては、たとえ同じ家に住む家族であっても、認知症になったかどうかを判断することは困難であるといえるだろう。
家族が認知症の判断をするためにはどこに注目をすればいいのか。
また認知症と判断した場合に、発見者はどのような対処をすればいいのか。
本記事を通して、現役の作業療法士も改めて、認知症患者との関わり方について考えるようにしてみてほしい。
認知症の発見が遅れてしまう理由は、ほとんどの場合「『物忘れ』と勘違いをするから」「本人もその家族も認知症だと認めようとしなかったから」のいずれかとなる。
つまり認知症のことが一度頭の中をよぎったにも関わらず、それを認めようとしないために専門家に相談するタイミングが遅くなるケースが多発しているのである。
特に認知症患者本人のほうにその傾向が強く表れるため、先に家族が認知症の兆候に気付いて患者を導いていく必要があるのだ。
では家族が認知症に気付くためにはどこに注目をすればいいのか。
非常に簡易的ではあるが、見極めるためのポイントについてまとめたので参考にしていただきたい。
・今日の日付や時間が分からない
・会う度に同じ内容の話をする
・質問されたことと違うことを答える
・少し前のことや1~2週間前に話したことを覚えていない
・その人の部屋が以前よりも乱雑になった
・冷蔵庫の中に同じものがたくさん入っている
・テレビ番組の内容についていけてない
・身だしなみを気にしなくなった
・何をするのにも億劫がる
上記はほんの一例となるので、ほかにも少しでも違和感を覚えるようなことがあれば、認知症の疑いを持つようにしたほうがいいだろう。
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