「視能訓練士はやめとけ」は本当?仕事の大変さとやりがい・職場選びのコツ

「視能訓練士はやめとけ」という声を聞き、将来に不安を感じている方も多いでしょう。本記事では、ネット上でささやかれるネガティブな評判の背景と実態を詳しく解説します。視能訓練士の仕事の大変さだけでなく、国家資格ならではの本来のやりがいや将来性についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「視能訓練士はやめとけ」といわれる7つの理由

他の医療職より給与水準が低い傾向があるから
就職先が限定されやすいから
無資格者でも対応できる業務があるから 仕事の幅やキャリアアップの道が限定されやすいから
知名度が低く、役割を正しく理解されにくいから 患者さんの対応や人間関係が難しいから 人手不足の職場では休みが取りにくいから
視能訓練士の仕事に対して「やめとけ」というネガティブな意見が出る背景には、特有の労働条件や環境が関係しています。ここでは、現状の課題として挙げられやすい7つの理由を詳しく解説します。

他の医療職より給与水準が低い傾向があるから
職種 平均年収
視能訓練士 約458万円
看護師 約524万円
診療放射線技師 約556万円
臨床検査技師 約481万円
参考:日本視能訓練士協会「視能訓練士実態調査報告書 2025年」
参考:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」
※視能訓練士は「正規職員のみ」、その他の職種は正規職員以外を含む「一般労働者」のデータを使用しています。
※平均年収額は1,000円の位を切り捨てて記載しています。

視能訓練士は、看護師などの他職種と比較して給与水準が低い傾向があります。看護師や診療放射線技師は夜勤を伴う働き方が多い一方、視能訓練士は日勤中心の働き方がほとんどです。夜勤手当の有無が年収の差につながり、不満を感じて離職するケースも少なくありません。

ただし、視能訓練士の平均年収は施設形態や地域により大きく変動します。インセンティブや資格手当が充実している職場を選べば、収入の改善も期待できるでしょう。

視能訓練士の平均年収はいくら?
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就職先が限定されやすいから
視能訓練士の主な勤務先は、病院の眼科や眼科クリニックが中心であり、他職種に比べて転職の自由度が低い側面があるとされています。教育・研究機関で働く選択肢も存在しますが、一定の臨床経験や要件が求められ、採用枠が限られる場合もあるのが実情です。

一方で、近年は都市部を中心に専門クリニックが増加傾向にあるとされ、視能訓練士の活躍の場は徐々に広がっているといえます。

無資格者でも対応できる業務があるから
医師の指示下であれば、一部の視力検査は無資格のスタッフでも実施できるため、有資格者としての差別化が難しいと感じる場面があります。「誰にでもできる仕事」と周囲に誤解され、専門性を疑う声に悩む方も一定数見受けられます。

しかし、難症例への対応や高度な検査技術こそが、国家資格を持つプロとしての真の価値と言えます。

仕事の幅やキャリアアップの道が限定されやすいから
特定領域の業務が中心となるため、日々の仕事内容を単調に感じてしまう場合があります。

視能訓練士は、看護師のような主任や師長といった役職が少ない現場があったり、小規模なチームでは昇進のポストが限られたりする点も課題といわれています。

将来の道筋が見えにくいと感じることもありますが、管理職や教育職を目指すなど、専門性を深めることで道が開けるでしょう。

知名度が低く、役割を正しく理解されにくいから
視能訓練士は、医療職の中では一般認知度がまだ低いため、専門性の重要さが周囲に正しく伝わらないことがあります。周囲からの理解不足により、仕事へのやりがいを削がれる瞬間があるかもしれません。

自身の役割を積極的に発信し、チーム医療における価値を再確認する姿勢を持つことで、周囲の評価や自身の納得感の向上につながるでしょう。

患者さんの対応や人間関係が難しいから
視能訓練士の仕事では、小児や高齢者など、特別な配慮が必要な患者さんへの対応が多く、精神的に疲れを感じやすい傾向にあります。また、医師や看護師との密な連携が不可欠なため、対人関係で気遣いが必要な場面も多い仕事です。

日々の業務を通じて対話力を磨くことで、ストレスを軽減させながら円滑に業務を進められます。

人手不足の職場では休みが取りにくいから
配置人数が少ない職場では一人あたりの業務負担が大きく、希望通りに休暇を取得しにくい場合があります。とくに、小規模な個人クリニックでは、代わりのスタッフが不在であることが大きな課題となりがちです。

無理なく働き続けるためには、事前の相談や調整がしやすい職場環境を慎重に見極める必要があります。

視能訓練士とは?なるには国家試験に合格!
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「視能訓練士はやめとけ」といわれるのは職場環境の影響が大きい

「視能訓練士はやめとけ」という不満の多くは、職種そのものの特性よりも、個別の職場環境に起因するといわれています。上下関係が厳しすぎたり、過度な気遣いを求められたりする現場では、業務内容以前に人間関係がストレスになりがちです。

また、離職率が高く人手不足の職場は必然的に一人あたりの負担が増え、休暇も取りにくくなってしまいます。自身の希望に合った環境を慎重に選ぶことが、キャリアの満足度を左右する重要な鍵です。

視能訓練士としてやりがいを持って働ける職場選びのコツ

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大変なだけじゃない!視能訓練士の魅力・将来性

・患者さんの視力回復や生活の質向上に貢献できる
・スマホの普及や高齢化に伴い、眼科ニーズは増加傾向にある
・専門スキルはAIに代替されにくい
・資格保有者は不足傾向で需要が継続している
・40歳からも安定して働きやすい
視能訓練士は、厳しい側面がある一方で、国家資格保持者ならではのやりがいや強みも多い職種です。社会的なニーズも高いとされ、ライフステージに合わせた柔軟な働き方を実現できる魅力があります。

ここでは、視能訓練士の魅力と将来性について紹介します。

患者さんの視力回復や生活の質向上に貢献できる
視能訓練士は医師の指示に基づき、視能検査や患者さんの現状を改善するための視能訓練を行います。自身の実施した検査や訓練によって患者さんの視力が回復したり、生活の質(QOL)が向上したりするなど、仕事の成果が目に見える形で現れる点は大きな喜びです。

また、患者さんから直接感謝の言葉をもらえる機会も多く、医療従事者としての高いやりがいにつながります。

スマホの普及や高齢化に伴い、眼科ニーズは増加傾向にある
近年の高齢化に伴い、白内障や緑内障といった疾患への対応ニーズは急増しているとされています。さらに、スマートフォンの普及による若年層の視力低下も新たな需要を生んでいるとされ、眼科医療の重要性は高まっているといえます。

子どもから高齢者まで幅広い世代の患者さんに対応し、視覚の健康を支えることで、日々の業務を通じて社会に貢献している実感を強く得られるでしょう。

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専門スキルはAIに代替されにくい
患者さん一人ひとりの細かな状態や反応に合わせた微調整は、現状では人間にしかできないとされる高度な技術です。長年の経験に基づくノウハウや、患者さんの不安に寄り添う対話は、AIには代替できない領域といえます。

医療現場で新しい技術や知識を学び続ける姿勢を持つことで、将来にわたって専門家として高く評価されることが期待できるでしょう。

資格保有者は不足傾向で需要が継続している
視能訓練士は有資格者の数が限られており、地域によっては求職者に有利な「売り手市場」の状態が続いているとされています。高い専門性を備えているため、自身のライフスタイルに合わせた職場選びがしやすい点も大きなメリットです。

また、新しい検査機器の導入や未経験の眼科領域に挑戦する際にも、国家資格の取得過程で得た基礎知識が、キャリアを支える強い武器として役立つでしょう。

40歳からも安定して働きやすい
視能訓練士の仕事は、年齢よりも習得したスキルや経験が重視されるため、40代以降も第一線で安定して働ける傾向があります。育児や介護といったライフステージの変化に合わせて、勤務形態を柔軟に選べる職場は珍しいことではありません。

国家資格という土台があることで、万が一キャリアを中断する時期があっても復職がしやすく、長期にわたって専門職として活躍し続けられるでしょう。

【適性チェック】視能訓練士に向いている人・向いていない人

向いている人の特徴 向いていない人の特徴
・医療技術への学習意欲が高い人
・相手に寄り添い、丁寧な対話ができる人
・チームワークを大切にできる人
・細かい作業が苦手で興味が持てない人
・変化への対応が苦手な人
・集中力を維持するのが苦痛な人
視能訓練士として長く活躍するには、自身の性格や価値観が仕事の特性に合っているかどうかが大切です。ここでは、現場で求められる資質をもとに、向いている人と向いていない人の特徴を解説します。

視能訓練士に向いている人の特徴
視能訓練士に向いているのは、視覚機能や最新の医療技術に対して高い興味を持ち、主体的に学び続ける意欲がある人です。また、患者さんの訴えを丁寧に聞き取り、一人ひとりの状況に合わせて柔軟にコミュニケーションをとる姿勢も欠かせません。

さらに、眼科医療はチームプレーであるため、医師や看護師といった他職種を尊重し、円滑に連携して動ける協調性がある人は現場で重宝される傾向にあります。

視能訓練士に向いていない人の特徴
一方で、視力検査や数値の測定といった細かな作業そのものに興味が持てない人は、日々の業務を苦痛に感じてしまう可能性があります。医療現場は常に進化しているため、新しい技術の習得や環境の変化に対して柔軟に対応できない人も、ストレスを抱えやすいかもしれません。

また、正確さが求められる視能検査において集中力の維持が難しい人や、患者さんへの対応を負担に感じる人などは、適性を再検討する必要があるでしょう。

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視能訓練士としてやりがいを持って働ける職場選びのコツ

・希望する働き方の優先順位を明確にする
・職場見学をして実際に現場の雰囲気を確かめる
・転職サポートサービスを活用する
「視能訓練士はやめとけ」という評判に左右されず、視能訓練士として自分らしく活躍するためには、納得感のある職場選びが欠かせません。ここでは、後悔しないための具体的なコツを3つのポイントに絞って紹介します。

希望する働き方の優先順位を明確にする
【主な職場別】視能訓練士の働き方の特徴
  病院の眼科 眼科クリニック
特徴 最先端医療や難症例に触れられる傾向がある 地域密着型で特定の専門分野に特化している傾向がある
主な仕事内容 ・外来における検査・訓練等
・ロービジョンケア
・カンファレンス
・研究や論文の作成
・学会発表の準備 など
・外来における検査・訓練等
・ロービジョンケア
・手術介助
・受付・院内の掃除 など
※施設ごとの主な診療内容により異なる
休日 基本的に土日祝休み
当直が発生することもある
施設により休診日が異なる
求人数 欠員補充中心で比較的少なめ 全国的に求人数が豊富な傾向
まずは、視能訓練士として働くうえで、譲れないポイントを具体化しましょう。

病院勤務の場合、基本的な外来業務に加えて、カンファレンスへの参加や学会発表の準備などを行う場合があります。
一方で、クリニックの仕事内容は、その施設が扱う診療方針により大きく変わるのが特徴です。たとえば、白内障や緑内障の手術を行う施設であれば、手術前の検査や手術中の介助などを行います。

また、病院は基本的に土日祝日休みの場合が多いですが、クリニックは、その施設の休診日によって決まります。

将来の理想像を具体的に描き、それに必要な経験が積める施設を選択することが大切です。

職場見学をして実際に現場の雰囲気を確かめる
求人票に記載された条件だけでは、実際の人間関係や現場の空気感までは分かりません。候補の職場は可能な限り事前に見学をして、スタッフの表情や忙しさを直接確認することが大切です。

現場の雰囲気を肌で感じることで、自分に合う職場かどうかをより正確に見極めやすくなるでしょう。

転職サポートサービスを活用する
視能訓練士の職場を選ぶ際は、求人票にある表面的な情報だけでなく、施設の離職率やスタッフの本音といった内部事情も把握しておきたいところです。しかし、個人の力では、こうした情報を集めるには限界があります。

より詳しい情報を知りたいときは、専門職の転職サポートサービスの活用が有効です。第三者の視点から、職場のリアルな雰囲気や非公開求人の情報を得られます。また、面接対策や条件交渉の代行も依頼できるため、在職中の方でも効率的に活動を進められるでしょう。

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視能訓練士の仕事に関するよくある質問

・Q.視能訓練士の仕事だけで食べていける?
・Q.視能訓練士の人数が少ないのはなぜ?
・Q.1年制の専門学校に通って視能訓練士を目指すのはきつい?
・Q.無資格者が視力検査を行うのは違法?
視能訓練士を目指す際や、働き方を考えるうえで抱きがちな疑問をQ&A形式でまとめました。現状の課題や制度上の仕組みを正しく理解し、将来の不安解消に役立ててください。

Q.視能訓練士の仕事だけで食べていける?
A.専業として自立した生活を送ることは十分に可能です。

日本視能訓練士協会の資料によると、正規職員として働く視能訓練士の平均年収は約458万円です。地域や勤務先の施設形態、個人の経験年数によって差は生じますが、国家資格を活かして安定した収入を得られるため、生活基盤をしっかり築ける職種といえるでしょう。

※参考:日本視能訓練士協会「視能訓練士実態調査報告書 2025年」

Q.視能訓練士の人数が少ないのはなぜ?
A.養成校の少なさや、眼科領域に特化した職種であることが主な理由です。

視能訓練士の養成学校は全国で見ても数が少なく、資格取得の機会そのものが他の医療職に比べて多いとはいえない状況です。また、眼科に特化した専門職であるため、病院内での配置枠自体も限定されやすい傾向にあります。

知名度の低さから志望者が少ない一方で、常に一定の需要がある状態が続いています。

参考:厚生労働省「医療関係職種養成施設」
参考:公益社団法人 日本視能訓練士協会「養成校一覧・連絡先」

Q.1年制の専門学校に通って視能訓練士を目指すのはきつい?
A.学習密度が非常に高いため学習量は非常に多いですが、短期間で集中して国家資格取得を目指せる効率的な環境といえます。

1年制のコースは、通常3年かけて学ぶ内容を1年で習得するため、スケジュールが非常にタイトです。しかし、その分効率的に専門知識を吸収でき、最短ルートで現場に出られるという大きなメリットがあります。

短期間で集中して資格を手にしたいという意欲がある方にとって、非常に価値のある選択肢となるでしょう。

Q.無資格者が視力検査を行うのは違法?
A.医師の指示・監督下における「補助業務」であれば、直ちに違法とはならないケースが多いです。

ただし、検査の精度や手順の正確性においては、専門教育を受けた有資格者と大きな差が生じると考えられています。質の高い医療サービスを提供し、患者さんからの信頼を獲得するためには、国家資格を持つプロの役割が非常に重要です。

医療現場の安全性を守るうえでも、有資格者の存在意義は年々高まっているといえるでしょう。



自分に合う職場を見極めて、視能訓練士として輝きましょう

「視能訓練士はやめとけ」という言葉の裏には、給与水準や職場環境といった現実的な課題が隠れています。しかし、視能訓練士は高齢化社会やスマホの普及によって需要が増加傾向にある、将来性の高い国家資格です。大切なのは、職種そのものを否定するのではなく、自身の理想が叶う「適切な職場」を見極めることにあります。

もし現状に不安を感じていたり、自分に合う職場が分からなかったりする場合は、一人で悩まずに専門のエージェントに相談してみてください。医療・介護業界に特化した「メドフィット」は、専門のキャリアエージェントが転職活動を幅広くサポートします。求人の紹介や面接対策、入職後のフォローなどを受けたい方は、ぜひご相談ください。

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