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コンピューターに知性を備えるためのプログラムを与えて、人間と同じような知能を持つロボットを作るなど、加速している「人工知能(AI)」研究では、AIによる医師の診断・手術の補佐など医療分野での応用も期待されている。
東京大医科学研究所(東京都港区)では、米・IBMの人工知能「ワトソン(Watson)」が行った白血病の診断・治療法の助言によって、通常では診断の難しい特殊な遺伝子が原因となる60代女性の白血病を10分程度の診察で発見し、その治療や女性の症状回復に役立っていたことが分かった。
同研究所では昨年7月に、2,000万件以上の生命科学系論文や1,500万件以上の薬剤関連情報などの膨大な医療データを「ワトソン」に学習させて、がんの原因となる遺伝子の発見やそれに基づいたがん治療薬候補の提示などをAIによって行う臨床研究を開始した。
米・IBMの「ワトソン」は、大量にインプットされた非構造化データから自然言語処理と機械学習によってその洞察を行うことでそのアドバイスが人間の意思決定を支援するものだ。
国内ではすでに、みずほ銀行がワトソンを搭載した人型ロボットPepperを銀行員として導入して、銀行窓口で接客に応じさせているほか、三井住友銀行やかんぽ生命などでも自社の膨大な顧客データと複雑な接客対応ルールを正確に学んだワトソンが問い合わせ対応のコールセンター業務や保険金の支払い業務を任されている。
そのワトソンが、今回の医療分野での患者の治療に効果を示したと報じられるのは国内初だ。
同研究所によると、女性患者は白血病の1つである「急性骨髄性白血病(AML)」を抱えており、標準的な抗がん剤治療では効果が見られないとされていた。
しかし、ワトソンに女性患者の遺伝子情報をインプットしたところ、10分程度で分析し、女性が「二次性白血病」を発症している可能性を提言。この「二次性白血病」は、治療のために受けた抗がん剤や放射線治療が原因で二次的に発生する白血病である。
その後、医師の判断により治療薬を変更したところ、女性は数ヶ月で症状が回復し、退院したという。
同研究所によると、すでにワトソンは、この女性を含め計41人に対して、がん診断・治療などにおいて医師に有用な医学情報を提言している。
これを人間が行う場合では、がん遺伝子情報の分析には数週間の時間を要することになるが、膨大な遺伝子情報を学習しているワトソンならではの分析スピードだ。このワトソンの登場は、今後の医療分野の治療にも大きく役立つことになるだろう。
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