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高齢者の中には、好きなものを食べることが出来ない嚥下障害を持つ患者も多い。
医療・介護分野では、「食べることの支援」への取り組みが進められている。
新潟大学医歯学総合病院(新潟市中央区)内、正面玄関を入ってすぐにある「食の支援ステーション」は、2009年10月に開設された高齢者の「食の支援」を行う施設だ。
ステーション内には市販の高齢者向け介護食や嚥下補助食、介護用の食器・食具などが並んでおり、歯科衛生士や言語聴覚士が専任スタッフとして患者やその家族の食の悩み相談を行っている。
同病院内での無料の「摂食嚥下セミナー」も開催し、歯科医師らが口腔ケアや食の支援について講義する。
同施設を運営するのは、摂食嚥下障害者のQOLの改善や関連産業の活性化を手掛ける「にいがた摂食嚥下障害サポート研究会」だ。
平日の午前10時~午後4時に、常駐する専任スタッフが「何を食べ(させ)たら良いのか分からない」などの高齢者やその家族の「食」に関する相談を受けており、必要があれば受診につなげる。
高齢者は、咀嚼(そしゃく)や嚥下の力が弱まり、物を食べる機能が低下することも多い。
近年、そんな高齢者に向けて、嚥下障害があっても口から食べられる調理法や食品が多く開発されるようになっている。
日本介護食品協議会が制定する「ユニバーサルデザインフード」では、食品のかたさやねばり具合に応じて介護食を4区分してマークで表示している。
ただやわらかければよいということではなく、どのマークの介護食が合っているかや症状ごとに食べる際の注意点が異なる。
同ステーションでは、スタッフから医学的アドバイスなどのサポートを受けるとともに、試食をして適切な介護食を選ぶこともできる。
同ステーションに相談に訪れた人の約9割は、「現在支援が必要」と答えており、高齢者の食事の悩みは切実だ。
これまでの相談では「認知症」・「食欲不振」の症状のある場合や「治療のための経口濃厚流動食が甘すぎる」という内容もある。
また、腹部に穴を開けて管から栄養や水を入れる胃ろうなどの経管栄養を受けている高齢者からは「口から食べたい」と望む声も多い。
日本人の死因で2011年に3位に浮上した肺炎は、死亡者の9割以上が高齢者とされる。
高齢者に多い誤嚥性肺炎を防ぐため、胃ろうが作られることも多い。
しかし、同大学院医歯学総合研究科・摂食嚥下リハビリテーション学分野の井上教授によると、「一度胃ろうをつけても、嚥下機能訓練をすれば、口から食べられるようになる人は一定数はいる」ため、適切な診断と訓練が重要になってくるという。
高齢者の「食べる悩み」は加齢以外にも原因があり、認知症や手術後の後遺症などのほか、薬の副作用やストレスで口腔が乾燥したり、味覚異常になったりすることもある。
食事中にむせたり、食べ物がつっかかるような症状はそれらの兆候だ。
それでも食事は「楽しみ」でもあり、井上教授は「噛むことは脳の機能とも深く関わり、健康維持には大切。
(高齢者が)食べる楽しみを持ち続けられるよう支援を行っていく」と話している。
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