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言語聴覚士の仕事は言葉を発するための訓練だけではない。
嚥下障害などに対するケア、対策、訓練についてもその職分である。
これまで高齢者の摂食嚥下障害の判定ついては画像診断に頼る部分が大きかった。
ケアについても、胃ろうなどの器具や、本人に残された機能に依存する状態だったと言える。
だが、新たな言語聴覚士の評価方法が浸透すればより患者の希望に沿ったケアプランを構築していけるようになるだろう。
そうすれば言語聴覚士が効果的に患者や患者家族の力になれるだけでなく、患者本人の生きる意欲向上にも期待できるはずだ。
包括的スキルを養成するための評価は多角的な視点があって初めて機能するだろう。
評価のための視点には以下の通り「心身の医学的視点」「摂食嚥下の機能的視点」「姿勢・活動的視点」「摂食状況・食物形態・栄養的視点」の4つがある。
言語聴覚士はそれぞれの分野における自らの支援スキルを客観的に数値化して、現状でどれだけのケアを提供できているかを判定して欲しい。
●心身の医学的視点
1.食べる意欲
2.全身状態
3.呼吸状態
4.口腔状態
●接触嚥下の機能的視点
5.感知機能
6.捕食・咀嚼・送り込み
7.嚥下
●姿勢・活動的視点
8.姿勢・耐久性
9.食事動作
10.活動
●摂食状況・食物形態・栄養的視点
11.摂食状況レベル
12.食物形態
13.栄養状態
言語聴覚士や理学療法士だけでなく、患者の治療やケアに関わる多職種が手を取り合ってこの包括的支援のための支援スキルの構成要素をチャート化した。
それぞれのスキルを5段階評価の数値で表し、どの部分が弱みであるのかを可視化することが可能だ。
これによって不足している部分を可視化すれば、目標に向かってどの分野に力を入れてスキルを磨けばいいのか判断できるようになるに違いない。
KTバランスチャートはこの包括的な4視点13項目の評価を円形のチャートにしたものだ。
これによって個別の患者がどの部分に弱みがあるのか、どの部分の機能が残されているのかが一目で分かる。
多職種で患者情報を共有すれば、言語聴覚士単独では患者の意に沿うケア方法を提案できないケースでも新しい可能性を提示できるようになるかもしれない。
メディカルスタッフだけでなく、患者家族にも一目で患者の状態が分かるのがこの評価方法の利点のひとつだ。
これまで医師、看護師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、介護士、家族、全員に共通する指標は存在しなかった。
包括的な摂食機能と支援スキルの評価方法が、これからの高齢社会で食べる楽しみ、喜びを先々にまでつなげる指標となることを期待したい。
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