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口から食べるという楽しみを奪い、患者のQOL(生活の質)を著しく下げる嚥下障害。
また、食べたものが誤って気管などに入り、「誤嚥性肺炎」も引き起こしやすい。
これまで根本的な治療法が見つかっていないため、肺炎にかかると治療が困難で高齢者の死亡原因に上がることも多い。
そんな嚥下障害の治療について明るいニュースがある。
兵庫医科大(西宮市)などの研究グループでは8月31日、嚥下反射が鈍化している患者に対し、喉の神経を微弱な電気で刺激して嚥下をスムーズにする治療機器を開発したことを発表した。
機器は9月下旬に発売される予定。
嚥下障害では、「喉の筋力低下」や「脳が命令を出すのが遅くなる(嚥下反射の鈍化)」ことによって、口に食べ物を運んでから胃に送り込むまでの過程で、本来空気が通る気管に食物が誤って入ってしまう「誤嚥」を生じやすいなどの問題が起こってしまう。
また、嚥下障害の4割は脳卒中が主な原因とされており、その関連性がかなり高い。
年間約40万人とされる脳卒中患者のうち、急性期の間に、約3人に1人は「誤嚥」を生じているというデータもある。
さらにこの誤嚥が原因で、肺炎にかかってしまう「誤嚥性肺炎」が高齢者に多く発症しており、高齢者の肺炎の7割以上がこの「誤嚥性肺炎」と言われている。
肺炎が原因によって死亡した人の約9割は65歳以上になっており、高齢者にとって、肺炎を発症することは致命的であると言っても過言ではない。
これまでの嚥下障害のリハビリでは、電気治療で喉に低周波を当てて、嚥下に使う筋力の低下を防ぐのが一般的だったが、筋肉を収縮させる際に痛みや違和感を生じる問題もあった。
今回研究グループでは、筋肉が収縮することのない微弱な電流を喉に干渉させること(干渉電流型低周波治療)で、痛みや違和感を生じることなく、嚥下反射を改善させるよう脳の命令を早める方法を開発した。
食事の際には、首にパッドを付けて微弱な電気を流し、嚥下の反射を早めるよう喉の神経活動を活発にする。
開発した機器を試した患者12人では、嚥下速度の平均が約15%改善し、嚥下の反射がほぼ正常な人と変わらない数値になった。
研究グループでは、医療機器を製造・販売する「ジェイクラフト」(大阪府和泉市)と共同開発を行ってきたが、7月に製造販売の認証を受けた。
これにより今後は、医療機関で嚥下反射が鈍化している患者に対するリハビリと併用して、医師の指導のもとで使用できる。
また将来的には家庭で使用可能な装置も開発予定で、研究グループの越久仁敬教授は「兵庫発で全国にこの新治療法を広げたい」と意気込んでいる。
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