診療放射線技師の年収・給与を徹底公開!男女別・年齢別の傾向や多職種との違いを解説

患者さんの体を傷つけることなく検査を行う専門職・診療放射線技師。今回は、そんな診療放射線技師の給料や年収に関して、性別や年齢別の違いなどを解説していきます。これから診療放射線技師を目指す方や診療放射線技師としてステップアップを考えている方は、ぜひ最後までお読みいただき参考にしてください。

診療放射線技師の平均年収

診療放射線技師の平均年収はさまざまな医療系資格の中でも比較的高い方と言われています。正社員として働く場合の平均年収は548万円(平均年齢41歳)。時給ベースで見ると約2700円ほどであるため、かなりの高水準と言えるでしょう。(※) また、診療放射線技師の業務として「マンモグラフィ」が含まれている場合には、特に時給が高くなる傾向があります。より高収入を狙うなら業務内容を確認してみましょう。
※出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」

【男女別】診療放射線技師の平均年収

性別 平均年齢 平均年収(万円) 平均月収(万円) 平均年間賞与(万円)
41.1歳 519.5 35.9 88.7
34.3歳 463.4 31.8 81.8
(出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」)
男性の平均年収は約520万円、女性は約463万円で、男女間には約60万円の差があります。結婚や出産によって離職する機会が多い女性は、どうしても男性よりも平均年収が下がってしまうようです。また、体力のある男性の方が夜勤を担当する機会が多い点からも、収入の違いが生まれています。
積極的に稼ぎたい人は、夜勤を増やしたり、休暇制度(産休や育休)を活用してできるだけひとつの施設に長く勤めると良いでしょう。

【年代別】診療放射線技師の平均年収

年齢平均年収(万円)平均月収(万円)平均年間賞与(万円)
20~24歳359.826.541.8
20~24歳359.826.541.8
25~29歳467.332.083.3
30~34歳497.733.793.3
35~39歳546.337.398.7
40~44歳550.137.698.9
45~49歳614.441.8112.8
50~54歳646.042.9131.2
55~59歳668.447.598.4
※表の値は男性のみの平均値
(出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」)
診療放射線技師の平均年収は、経験年数が長くなるにつれて上がる傾向にあります。50代では650万円ほどまで年収が上がっており、50代前半では平均賞与も130万円と充実しています。特に、30代後半から40代後半にかけては役職に就く人が増えるので、増加幅も増える傾向にあるでしょう。最近は男女関係なく役職に就ける時代なので、誰でも年収を上げるチャンスがあります。

診療放射線技師の平均初任給

平均初任給(万円)
短大・専門学校18.5
大学19.4
大学院21
(出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」)
診療放射線技師の初任給(平均)は、学歴によって変化します。特に、大卒から大学院卒への変化は大きいでしょう。また、研修を終え一般業務に入ると、残業手当、夜勤手当など様々な手当が追加されるので、1年目でも業務内容や勤務体制によってはさらに増額すると考えてよいでしょう。

他の医療専門職と診療放射線技師の平均年収の違いは?

職種平均年収(万円)平均月収(万円)平均年間賞与(万円)
診療放射線技師512.234.3101.2
薬剤師537.937.292.1
看護師456.730.985.8
准看護師390.226.967.4
臨床検査技師461.730.1100.1
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士408.528.270.2
(出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」)
診療放射線技師の年収は、医療専門職の中でも高水準です。薬剤師に次ぐ2番目の年収で、看護師よりも平均年収は高く、平均年間賞与は100万円を超えています。勤務先の施設や業務内容、勤務形態によって違いはあるものの、他の医療専門職と比べて平均年収が高いことは間違いないでしょう。

【施設規模別】診療放射線技師の平均年収

施設規模平均年収(万円)平均月収(万円)平均年間賞与(万円)
1000人以上583.138.9116.9
100~999人523.236.189.6
10~99人538.436.896.6
(出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」)
1000人以上の大規模な施設の平均年収が一番高く、次いで10~99人の小規模施設、100~999人の中規模施設が続きます。また、月収で見ると、1000人以上の施設とその他の施設の差は2万円ほどの違いですが、賞与面で大きな差が出ているといえるでしょう。小規模施設やクリニックは従業員が少ない分、一人当たりの仕事量が増え、仕事の幅が広くなることから、その負担が年収にも反映されているといえます。勤務先の施設規模はライフワークバランスを考えながら、選ぶとよいでしょう。

診療放射線技師の年収に関する気になるQ&A

診療放射線技師の年収や給料に関するよくある質問をいくつかピックアップしてご紹介します。診療放射線技師の資格を取る方法や働き方を選ぶ参考にぜひご覧ください。

診療放射線技師の年収は大卒と専門学校卒で変わる?

一般的に最終学歴が高い方が年収も高い傾向にあります。ただし施設ごとの差が大きく、初任給では大きな違いを設けていないところや、学歴差を設けていないところも増えています。しかし大規模な病院への採用されやすさや役職への就きやすさでは、基本的に大卒の方が有利なため、長期的に見ると、やはり高学歴な方が収入が多くなると考えられるでしょう。

診療放射線技師で年収1000万円は可能?

平均年収を見ると50代で650万ほどなため、1000万円を超える可能性はかなり稀なケースといえるでしょう。年収1000万円を目指すならば、「認定資格」をとってスキルアップしたり、積極的に役職に就くことが一つの道として考えられます。また、医療機器メーカーなどの一般企業で資格を生かしながら働くという方法もあるでしょう。

公務員の診療放射線技師として働いた場合の年収は?

公務員として働く場合は、「地方公務員」が一般的です。平均年収は596万円で、民間と比べると高水準といえるでしょう。地方公務員は給与体系が決まっているので、働けば働くほど昇給していきます。不安定さはないものの、民間のように実力が評価されて給与が上がることもあまりありません。また、診療放射線技師の公務員採用数はかなり少ないため、狭き門であるのが現状です。

診療放射線技師は頑張りが認められる専門職

診療放射線技師の収入について解説しました。医療専門職の中でも、比較的、年収が高い診療放射線技師。長く勤めればしっかり収入としての結果が出る一方で、初任給や昇給度合いは施設によって異なります。すでに診療放射線技師として働いていて、給料に満足できていない人は、より希望に合った年収を貰える施設への転職を考えてみてはいかがでしょうか。

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