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生活習慣病やメタボリックシンドローム(メタボ、内臓肥満型肥満)などの言葉が流行って久しいが、それに伴って、偏食や運動不足を改善し、日常的な食事や運動(つまり、生活習慣)に気を使うことが大切とも言われるようになっている。
そんな毎日の運動と筋力についての新しい研究成果が報告された。
デンマーク健康加齢センターとコペンハーゲン大学Andreas Vigelsoe氏(生物医科学部)らによる実験では、体力のある人でも、「2週間運動しない」と筋力が大幅に低下することがわかった。
この短期間で、若い人の約3人に1人、高齢者の約4人に1人の筋力低下も認められた。
また、元からの筋肉量が多い人ほど、けがや病気、休暇などで運動を休んだことで失われる筋肉量が多いことが明らかとなった。
研究グループの報告によって、年齢に関わらず運動をしないと筋力の低下に影響することが明らかになった。
さらに、若い男性が2週間運動しないことによる脚の筋力の低下は、なんと40~50歳分もの老化に相当するという。
本来、身体の筋肉量は加齢とともに減っていくが、今回の研究では、2週間運動しなかったことで若い男性は約500g、高齢男性は約250gの筋肉が失われていた。
筋肉量が多い、つまりもともと体力のある人がけがをした場合は、体力のない人に比べ、同じ期間でも多量の筋肉を失う可能性が高いことも分かった。
また、高齢者は若い人に比べて失う筋肉量は約半分と少ないが、健康状態は年齢を重ねるごとに劣っていくこともありQOLへの影響が大きく、筋肉量の低下は重大な問題になってくるという。
実験の対象者は、その後、自転車トレーニングを週3~4回、1ヶ月半の間実施した。
しかし、これにより体力は回復したものの、筋肉量は完全には元に戻らなかった。
研究グループでは、自転車トレーニングは筋肉量が低下した後に健康な状態を取り戻すためには十分に効果があるが、筋肉量を以前の水準に戻す場合には筋肉に負荷をかけて鍛えるウェイトトレーニングを取り入れる必要があるという。
また、元の筋肉量になるまでには、運動していなかった期間の約3倍の期間を要するとも指摘している。
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