週2回以上の『高用量アスピリン』服用、肝臓がんの発症リスクが低下か

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米・マサチューセッツ総合病院の研究チームによって、『高用量(325mg/日)アスピリン』を週2回以上服用すると、肝臓がん(肝細胞がん)の発症リスクが低下する可能性があることが示された。

また、アスピリン服用による肝臓がんの予防効果は、服用量と服用期間に依存することも判明した。

詳細は、10月4日付けの「JAMA Oncology」(電子版)に掲載された。 

肝臓がん予防にアスピリンが有効か

肝臓がんは比較的まれながんとされるが、米国では、この40年間で患者数か増加。

また、肝臓がんによる死亡率は、その他のがん種と比較して急増しているという。

今回の研究は、「Nurses’ Health Study(米国で女性看護師を対象)」に参加した4万5,864人と、「Health Professionals Follow-up Study(男性医療従事者を対象)」に参加した8万7,507人の参加者を、前向きに26年間追跡したデータを分析。

分析結果から、高用量(325mg/日)のアスピリンを週2回以上服用すると、服用しなかった場合と比較して、肝臓がんリスクが「49%」有意に低下していた。(調整後ハザード比0.51、95%信頼区間0.34~0.77)

アスピリン服用による肝臓がんの予防効果は、服用量と服用期間に依存

また、アスピリンの服用による肝臓がんリスクの低減効果は、服用量が多いほど、また服用期間が長いほど高いことも示された。

特に、高用量のアスピリンを「週に1.5錠以上」かつ、「5年以上」服用すると肝臓がんリスクは著明に低下(同0.41、0.21~0.77)。

一方で、アスピリンの服用を中止すると、こうした肝臓がんリスクの低減効果は弱まり、服用を中止してから8年後には予防効果は消失していた。

多くの患者がアスピリンの服用を医師に相談する動機づけに

従来、アスピリンの常用は、既に一部の成人では心疾患や大腸がんの予防を目的として推奨されている

近年、さまざまながん種でアスピリンによる予防効果が報告されており、今回は新たに肝臓がんに関するデータが加わったといえる。

この研究結果は、多くの患者がアスピリンの服用について医師に相談する動機づけになるだろうとしている。

原発性肝臓がんのリスクが高い肝疾患患者を対象に服用の影響を検討

今回の研究では、アセトアミノフェンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の常用による肝臓がんリスクの低減効果は認められなかった。

同研究チームでは、今回の結果は、これまでの研究で報告されていたデータを裏付けるものだとしながらも、因果関係は明らかになっていないとしている。

また、アスピリンの常用は出血リスクの増大を伴うことから、今後は原発性肝臓がんのリスクが高い肝疾患患者を対象に、その服用による影響を検討する必要があるという。

公開日 :2018.12.10 更新日 :2021.10.06

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