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富山大学では、渡邉康春客員助教、長井良憲客員准教授、高津聖志客員教授(いずれも同大大学院医学薬学研究部(医学)免疫バイオ・創薬探索研究講座(富山県寄附講座))らの研究グループが、漢方薬に使われる生薬・甘草(かんぞう)の成分がメタボリック症候群や糖尿病の原因となる内臓脂肪の炎症、線維化を抑えることを発見したと発表した。 研究成果が3月15日付けの英科学誌「Scientific Reports」(電子版)に掲載されている。
肥満になると、炎症細胞である『マクロファージ』などが内臓脂肪に集まり、脂肪細胞と相互作用することによって慢性的な炎症反応が生じるものとされている。
また、『マクロファージ』は内臓脂肪の線維化を引きおこし、脂肪細胞の機能を妨げる働きがあることも明らかとなっている。
また、内臓脂肪が慢性的な炎症反応を引き起こされると、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群、メタボ)や糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病にもつながる。
このうちメタボでは、40歳以上になると男性は半数、女性の2割が発症していることから、2008年度から「メタボ健診(特定健康診査)」が開始されている。
また、昨年から運用が始まったマイナンバー制度においてもマイナンバーにその診査結果の情報が連携される方針になっている。
同研究グループではこれまでに、生薬に含まれる甘草の「イソリクイリチゲニン」(ILG)という成分が、『マクロファージ』において炎症反応に関わるタンパク複合体である「NLRP3インフラマソーム」が活性化するのを阻害し、過去のマウス実験ではメタボリックシンドロームの改善にも成功したことを報告していた。
しかし、ILGの脂肪細胞への薬理作用や線維化に対する有用性は分かっていなかった。
今回、研究グループは新たなマウス実験で「高脂肪食のみ」を与える群と「高脂肪食とILG」を与える群の2つに分けて約5ヶ月間(20週)の実験を行った。
その結果、「高脂肪食のみ」を与えた群では内臓脂肪の線維化がみられた一方で、「高脂肪食とILG」を与えた群では線維化が抑えられたことが分かった。
その後の試験管での培養実験においても、ILGの効果でマウスの脂肪細胞の炎症が抑制されていることを改めて確認した。
今回、そしてこれまでの研究からILGが脂肪細胞に作用して「抗炎症」を示すことと内臓脂肪のマクロファージに作用して「抗線維化」を示すことが明らかになったことになる。
同大学では今後、このILGによる「抗炎症」と「抗線維化」の2つの作用の詳しいメカニズムを調べることで、ILGを活用した新たなメタボリックシンドローム治療薬の開発につながることが期待されるとしている。
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