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毎年10月17日~23日までの1週間は「くすりと健康の週間」とされ、医薬品の適正使用や薬剤師の役割の大切さを啓発する講演会や相談会が行われる。
「薬の専門家」というイメージの強い薬剤師だが、そんな役割が変わりを見せている。
国では、今後の健康情報拠点薬局(仮称)における「かかりつけ薬局・薬剤師」における新しい薬剤師の役割が議論されている。
8月29~30日に神戸市で開催された第18回近畿薬剤師学術大会では、「be insupired-未来に向かって薬剤師精神をふるい起こすとき-」をテーマに掲げて、近畿2府4県の薬剤師会が主体になって、健康情報拠点事業における薬剤師の在り方などの様々なテーマのシンポジウムが催された。
その中で、滋賀県薬剤師会では、2014年6月に新設した「薬剤師見える化特別委員会」について、同会の常務理事・永井智宏氏(かも調剤薬局)がその活動概要や成果を同シンポジウムにおいて発表した。
同大会は、毎年、日本薬剤師会学術大会が近畿で開催される年を除いて開催されており、今年は多分野に亘って活躍している約2000名の薬剤師が参加。
「地域包括ケア」や「セルメディケーション」の推進で、今後、薬剤師がどのように地域とかかわっていくのかは重要になってくる。
これまでは、調剤や医薬品の供給を中心とした専門の知識を有する、いわゆる「薬の専門家」とされてきた薬剤師だが、「かかりつけ薬局」構想では、地域密着での患者の服薬情報の一元管理、副作用のモニタリング、残薬解消や重複投薬防止、24時間対応、在宅対応など、様々な新しい役割が求められることになりそうだ。
同大会長の赤松路子氏(兵庫県薬剤師会会長)は、「様々な場所で活動する薬剤師同士の繋がりを持って、さらに医師や看護師などの医療の他職種との連携を取っていくことが、薬剤師としての役割を発揮していく上での重要な課題」としている。
日本薬剤師会では、変わりつつある薬剤師の役割を広める啓発活動の1つに、2013年度から「薬剤師の見える化」の取り組みを推進してきた。
厚労省では、「チーム医療」や「地域医療」における薬剤師の在り方を2014年1月に「薬局の求められる機能とあるべき姿」として報告した。
そこで滋賀県薬剤師会では、滋賀県版「薬局の求められる機能とあるべき姿」の構築を目的として「薬剤師見える化特別委員会」を開設。
県内で薬剤師の役割や業務内容を認知してもらう活動に力を入れてきており、その一環として、残薬回収など薬剤師業務のエビデンス構築を推進してきた。
今回のシンポジウムで報告された残薬回収事業では、薬局薬剤師が医師に連絡して処方を調整するなどの介入によって、回収した残薬の74%を有効活用できたなどの成果が見られた。
しかし、同委員会が実施した残薬の確認についてのアンケート調査では、5人に4人の薬剤師が「確認を行っている」と回答しているのに対し、「残薬を確認された」と答えた患者は約半数にとどまった。
薬剤師が薬歴を参照して残薬確認を行っているのに対し、患者は家にあるすべての残薬を認識しているとも考えられ、すれ違いの状態が見られた。
これらの活動成果や課題からも、服薬情報の一元管理や他職種との連携などの新しい役割が求められている薬剤師は、これから担っていく責任も大きくなるが、その分の期待も大きいと言える。
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