
子宮頸がんワクチンの副作用問題、救済措置拡大へ
公開日 : 2015.11.08 更新日 : 2021.10.06
子宮頸がんワクチンの接種を受けた女性から原因不明の体の痛みなどの被害が報告されている問題。子宮頸がんワクチンは、子宮の入り口にできるがんを予防する効果が期待されるとして、2013年度には小学6年生から高校1年生までの女子を対象に定期接種化された。しかし、痛みやしびれ、運動障害、記憶障害などの症状を訴える患者が相次いで出たため、2ヶ月後には積極的な接種呼び掛けが中止され、問題になった。現行制度では、定期接種が原因で健康被害が出た場合に、入院・通院の医療費の自己負担分と医療手当を支給している。しかし、今回の調査で、症状を訴える患者の大半は、国の公費助成として同ワクチンの無料接種が開始された2010年11月から定期接種化する前までの時期にかけて接種していることが分かった。この場合、これまでは入院相当のケースしか医療費は支給されず、手当も支給されない。そこで今回、救済措置の拡大が必要との判断になり、同ワクチン接種においては、定期接種と同水準の救済措置を行う方向で検討が進んでいる。患者の中には、歩けなくなったり、学校に通えなくなったケースもあり、「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」(日野市)の松藤美香代表は、「救済申請審査が進まない状況だったので、(今回)救済に向け動き出したことに期待している。」と話す。

妊娠を理由に看護助手を解雇したクリニックの名前を公表
公開日 : 2015.11.04 更新日 : 2021.10.06
厚労省は8月4日、茨城県牛久市の皮膚科クリニック「医療法人医心会牛久皮膚科医院」(茨城県牛久市・安良岡勇院長)で妊娠した看護助手の女性職員を不当に解雇した「マタニティー・ハラスメント」があった上に、是正勧告にも従わなかったとしてクリニックの名前を公表した。妊娠や出産を理由にした解雇や降格などの不利益な取り扱いを禁止している男女雇用機会均等法は平成11年度に改正され、勧告に従わない事業者名を公表できるようになっていいたが、事業者名を公表するのは初めて。これまで職場などで不当な扱いを受けていても、どのような事例がマタハラになるのかなどの知識がないことで被害を訴えられない女性が多く、厚労省ではマタハラの判断基準を明確化して、その対策に乗り出していた。今年2月に20代の看護助手から妊娠したと報告を受けていた同クリニック院長は、約2週間後に突然解雇を言い渡した。女性から相談を受けた茨城労働局はマタハラに当たるとして口頭や文書で3回にわたって指導や是正の勧告を行い、7月には塩崎厚労大臣からの初の勧告を行ったが、応じなかったため、8月4日、事業者名が公表された。

働く女性、9割以上が「不妊治療」との両立は困難
公開日 : 2015.10.29 更新日 : 2021.10.06
不妊症患者を支援するNPO法人「Fine(ファイン)」がインターネットで行ったアンケート調査によって、働きながら不妊治療を受けた人の9割以上が仕事と治療の両立は難しいと感じ、そのうち4割以上は退職や転職などで勤務状況が変わっていたことが分かった。国としての不妊治療などの法整備がなされていない中、7月には第三者からの卵子提供で初めて受精卵ができるなど民間では先行して不妊治療を進める動きがある。国内で精子提供により生まれた子どもは推定約1万5,000人を数えており、生殖補助医療の法整備を検討するプロジェクトチームでは、生殖補助医療による親子関係を卵子提供や代理出産では「出産した女性を母」、精子提供では「提供者でなく夫を父」とする民法の特例法案をまとめ、今国会での法案提出を目指す。ただ法案可決の見通しは不透明だ。職場での不妊治療に関するサポート制度もいまだ不十分で、「時短勤務にしたいが給料が減ると治療代が払えない」「上司から“1回で成功させろ”と暴言を吐かれた」などの不妊治療経験者もいて、同法人の松本理事長は不妊治療患者が選べる働き方や不妊治療支援制度などの環境づくりを訴えた。

脂質異常症、数値で判断より心疾患発症リスクで対応
公開日 : 2015.10.23 更新日 : 2021.10.06
アメリカでは、脂質異常症かどうかを見分ける際のLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)の管理目標値には科学的根拠が見当たらないという理由で、2013年以降の専門学会のコレステロール治療ガイドライン(GL)にその数値設定がされていない。これは、これまでのLDL-コレステロール値が高ければ、数値を下げるようにという治療設計とは全く異なり、LDL-コレステロール値の数値によらず、患者の心疾患発症リスクに応じた治療設計を推奨する内容だ。さらにアメリカでは今年2月に発表した「食生活に関するガイドライン」でも、食品コレステロールと血中コレステロールに関連性は薄いということで、食事におけるコレステロールの摂取制限目安を撤廃した。必要以上にコレステロール値にこだわりすぎず、バランスの良い豊富な食事をした方が健康なのだという。

2014年夏のデング熱流行を振り返る
公開日 : 2015.10.18 更新日 : 2021.10.06
気温が上がり、蚊の活動が活発化する季節だ。国立感染症研究所は2014年8月に69年ぶりの国内感染として発見されて流行したデング熱は、代々木公園を中心としたヒトスジシマカの生息・吸血とヒトの移動が原因による流行だったと報告した。デング熱はウイルスを持った蚊の吸血が媒介となって感染し、38℃以上の発熱や頭痛、目の痛みや筋肉痛などの症状が現れるが、有効なワクチンはまだ見つかっていない。国内では日中に屋外で活動しているヒトスジシマカが感染を拡げ、東南アジアなどの海外旅行者の感染や2013年にはドイツ人渡航者が国内で感染したと疑われる症状も過去には報告されている。デング熱の発症頻度は50%以下で感染しても発症しない場合もあり、致死性もないが、重症化してデング出血熱やデングショック症候群になると死亡率が12~20%に上るため、早期の医療機関受診が良い。2015年に入っての国内感染報告はまだないが、海外では昨年同期を上回るペースで感染患者数が増加しており、外国人観光客などの日本への渡航者や日本からの海外旅行者が増えている現状を見ると、デング熱が再流行する可能性は十分にある。ヒトからヒトへの感染はないため、一番の感染阻止対策になるのは、公園のごみなどを無くしてヒトスジシマカを徹底駆除することだ。

早期発見で治せるがん、大腸がんの早期発見を
公開日 : 2015.10.14 更新日 : 2021.10.06
生活習慣病の1つである大腸がんは2015年の国内の予測がん罹患数(男女計)で1位になっているが、検診を受けて早期発見が出来ればそのほとんどは完治できるという。イギリス・ヨービル地域病院の研究グループの過去の論文データ調査によると、便DNA検査とバイオマーカーの両方を行うことが大腸がんの早期発見に望ましいことが分かった。便中のDNAから大腸がんを発見する便DNA検査は、従来法の便潜血検査に比べてより精度が高く、5割~9割近くで大腸がんを検出でき、複数の便DNA検査を組み合せるとより高感度で検出されることも分かった。また、血液中のタンパク質を測定するバイオマーカーでの検査は、大腸がんのいずれの進行ステージにおいても、陽性適中率・陰性適中率がともに85%以上となっていた。今回の調査結果から研究グループは、便DNA検査とバイオマーカーを組み合せた検査を行うことで大腸がんやポリープの早期発見につながるとしている。

認知症ドライバーの早期発見に看護師を配置
公開日 : 2015.10.09 更新日 : 2021.10.06
今年2月2日、認知症などの意識障害による交通事故を防ごうと熊本県警では全国初となる同県運転免許センターに看護師2人を配置した。看護師が高齢者などの「運転適性相談」を受け付け、免許の自主返納も対応する。近年、75歳以上の高齢ドライバーによる交通事故は全国的に増え、昨年6月の道交法改正では免許取得・更新の際に運転に影響するおそれのある病気ではないかを判断する質問票の提出が義務づけられるようになった。オランダ・フローニンゲン大学の認知症高齢者の危険運転リスクの研究では、認知症では運転の基礎的な知識がかなり不足し、認知症の病因ごとに起こりうる運転問題が異なることが示唆された。認知症のタイプを予測することで認知症患者の運転適応検査が開発されることも期待される。

不妊治療で国内初となる民間バンクからの匿名卵子提供
公開日 : 2015.10.06 更新日 : 2021.07.06
病気などが原因で妊娠できない女性に卵子を無償で提供する卵子提供登録支援団体のNPO法人「OD-NET」は4月29日、ドナーとなる匿名女性2人による卵子提供が同法人の倫理委員会で承認されたとした。実施されれば民間の卵子ドナーバンクを通じた匿名の第三者からの国内初の卵子提供になる。不妊治療となる生殖補助医療には体外受精、顕微授精、凍結融解胚移植があり、海外で治療を受ける夫婦が増える一方、国内には生殖補助医療に関する法律はなく法整備の見通しが立っていないのが現状だ。都内で不妊治療を行う「加藤レディスクリニック」では今月までの14年間に乳がん患者の凍結保存した受精卵・卵子で妊娠を試み、既婚女性の4人が出産したと発表した。同クリニック院長は、採卵の年齢制限や乳がん治療に影響しない採卵方法などの整備を課題に挙げた。

視覚的記憶を思い出すメカニズムを解明
公開日 : 2015.10.01 更新日 : 2021.10.06
東京大学大学院の研究グループは4月24日、サルによる実験で、視覚的記憶を思い出している時には、脳内の高次領域の信号によって低次領域の皮質層間の神経回路が活性化することわかったと発表した。側頭葉は、右側は聴覚など、左側は言語形成・認識・記憶を司っている。視覚的長期記憶に関わる神経細胞(ニューロン)群が存在するのも側頭葉だ。研究グループでは側頭葉の下方へ向かう腹側皮質視覚路のTE野の皮質層間の信号を記録し、またより高次の領域である36野からのTE野への信号を同時に記録した結果、36野からのTE野への(高次から低次の領域への)トップダウン信号によって、TE野の皮質層間にまたがる神経回路が活性化されることが明らかになった。これを応用して、視覚的な記憶障害に関わる神経回路の研究にも期待がかかる。

糖尿病で睡眠の質が低下、TV視聴は糖尿病を促進
公開日 : 2015.09.11 更新日 : 2021.10.06
糖尿病患者は血糖値の上昇により睡眠の質が落ちることが大阪市立大学の研究グループにより発見された。従来の糖尿病治療と並行し、不眠治療を行うことが血圧上昇や血管障害の予防につながる可能性があると考える。また、長時間のテレビ視聴はエネルギー代謝の低下に加え、ジャンクフードなどの過食につながると指摘されている。

「舌苔」に発がんリスク?発がん性物質アセトアルデヒド濃度と細菌の特徴も解明
公開日 : 2015.09.07 更新日 : 2021.10.06
口臭の原因とされる舌の表面にできる白いコケ状の汚れ「舌苔(ぜったい)」。岡山大と北海道大の共同チームの研究で、この舌苔が多い人は、咽頭がんや喉頭がんなどの原因とされるアセトアルデヒドの口中濃度が高いことが分かった。舌苔の元は食べカスや口の粘膜細胞などで、疲労・ストレスや代謝不良、胃の不調、栄養不良、タバコの吸い過ぎ、口の中の乾燥が原因で誘発される。今回の研究では、舌苔が舌全体の3分の2以上付着している人の呼気中のアセトアルデヒド濃度は、3分の1以下付着している人の約3倍だった。 口の中のアセトアルデヒドは喫煙や飲酒などで発生するとされるが、研究チームでは、舌苔もアセトアルデヒドを作り出しているとみている。舌苔を取り除くことでとアセドアルデヒドの濃度が下がることも確認されており、舌を清潔に保っていることががん予防につながる可能性がある。

子育て支援の新制度が新年度からスタート
公開日 : 2015.08.25 更新日 : 2021.10.06
子育て中の家庭を支援する新しい制度「子ども・子育て支援新制度」が今年4月1日からスタートした。幼稚園と保育所のメリットをかけ合わせた「認定子ども園」など多様なスタイルの保育を普及させて、全国で4万3,000人を超えている児童待機の解消を目指す。地域ごとの子育て支援も積極的に行う。「認定子ども園」では、従来よりも入園の認可手続きを簡素化して、親の就労状況が変わっても利用できる。また「(家庭ママ)家庭的保育」「小規模保育」「事業所内保育」「居宅訪問型保育」などの小規模保育所も認可保育所にする。すでに駅に隣接するショッピングモール内や利用頻度の多い郵便局内などで認可保育所の設置がみられている。

乳がんと喫煙の関連性について
公開日 : 2015.08.12 更新日 : 2021.10.06
女性の12人に1人が罹患すると言われ、がんにかかる女性の中で胃がんを抜いて1位になっている乳がん。好発年齢は40~50歳で、食習慣の欧米化による脂肪の取り過ぎや飲酒が影響して国内で急増しており、罹患数は5万人超、死亡数も年々増えている。喫煙との関連性では、その体験者では生涯を通じた喫煙量が多い人ほど、乳がん再発率や乳がん死亡率が高くなったという。また、本人が非喫煙者であっても配偶者が1日21本以上たばこを吸っている場合、本人も配偶者も非喫煙者である場合より、乳がん発症リスクがおよそ2倍に上昇するという報告もある。国立がん研究センターの調べでは「たばこを吸う人と10年以上、一緒に住んでいた」「家庭以外で、毎日1時間以上、たばこの煙を吸う機会がある」などの女性は、乳がん発症リスクが1.5~2.6倍に上昇した。

性同一性障害の性別適合手術の専門医が誕生
公開日 : 2015.08.04 更新日 : 2021.10.06
「心の性」と「体の性」が一致しないことで違和感や嫌悪感を持つ性同一性障害(GID)。 その専門学会が専門医の認定制度を創設することを決めた。当事者の精神的苦痛を和らげるためにジェンダー・アイデンティティ(社会的な性自認)に合わせた戸籍の性別変更が可能になる特例法が2004年に施行されたが、性別適合手術の術後の後遺症などのトラブルが起きているため、医療の質を上げるとももに、同手術に保険適用を目指す。 手術を受けのは2014年末までに5,000人以上。 東京都渋谷区では、LGBTカップルを結婚に相当する関係と認める「パートナーシップ証明」を発行する条例案が提出されるなど、性的マイノリティーへの理解を求める動きが所々で起こっている。

男性看護師、意見交流で将来を語り合う
公開日 : 2015.07.23 更新日 : 2021.10.06
国内の男性看護師は約6万3000人にのぼっており、病院内で男性看護師が力仕事や機械操作にあたる姿も見られる。1985年の男女雇用機会均等法施行が男性看護師が増えるきっかけになり、1990年代後半には4年制の看護大・学部新設が増加、近年の企業での正規雇用が減り続けていることや東日本大震災の発災などで医療従事職に関心を持つ男性も年々増えてきた。看護専門学校の男子学生の比率が高まってきている。それでも女性が多い職場の中では6%と少数派だ。今年2月28日には名古屋国際会議場で「全国男性看護師会」の第1回目となる交流集会が行われ、140人を超える男性看護師が集まった。男性看護師の自分らしい生活をテーマに職場での様子や将来についての考えなどが語られた。認定看護師としてのキャリアアップや訪問看護ステーション開設などの独立の目標を共有して高め合う機会になった。

フライドポテトやチキンナゲットは心不全のリスクを増やす
公開日 : 2015.07.15 更新日 : 2021.10.06
アメリカのハーバード大学医学部の研究グループによって、フライドポテトやドーナツ、揚げた魚やチキンなどの揚げ物を多く食べる人ほど心不全のリスクが高まることがわかった。米国心臓協会(AHA)のデータでは、65歳以上の入院理由で最も多い病状の1つで、狭心症や心筋梗塞などが原因で発症する。研究グループの調査結果では、心不全の発症リスクは、揚げ物を食べない場合よりも、食べる頻度が「週1~3回」では18%、「週4~6回」では25%、「7回以上~」では68%高かった。心不全も含めた慢性疾患を予防するには、揚げ物を食べる頻度と量を減らすほうがよいとし、野菜などのアルカリ性食品や全粒粉を摂取し、飽和脂肪酸、塩分、揚げ物が少ない食事を健康的な食事として例にあげてもいる。

メタボ検診でもマイナンバー制度を活用
公開日 : 2015.07.10 更新日 : 2021.10.06
2015年10月に国民にマイナンバーが通知される。自治体や保険者間での予防接種の記録、特定健康診査(メタボ健診)の情報の連携において利用されることが決まった。生活習慣病も起因するメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)は、40歳以上では男性の5割、女性の2割がかかっている。その早期予防としてメタボ検診が2008年からスタートしている。情報漏洩やプライバシー侵害への懸念もあり、マイナンバーを使用するのは行政機関や保険者だけに限られている。2017年1月には国の行政機関等で、2017年7月には自治体を含めた行政機関等での情報連携が開始される予定だ。医療・介護分野でも、包括ネットワーク構築や医学研究などへのマイナンバー活用が議論されている。

群馬大病院が腹腔鏡手術に関する調査報告書を発表
公開日 : 2015.06.24 更新日 : 2021.10.06
前橋市の群馬大学病院で腹腔鏡による肝臓手術を受けた60代~80代の患者が相次いで8人死亡した。3月3日、病院側はカルテの記載や患者へのインフォームド・コンセントなどの一連の対応において過失があったことを調査報告書で報告した。肝臓は内部に血管が多く通っているため腹腔鏡による肝臓手術は難易度が高い。同病院では全国平均に比べて死亡率が4倍近くに上っていたが、該当の執刀医は安全管理部門への報告はせず、診療科長は死亡例が続いていることを認識していなかった。死亡症例検討会も開かれていなかった。 臨床研究拠点病院として同病院に交付される補助金は今年度およそ4億円は見送られ、今後は病院の取り組み次第で交付の再開を決定する。

清潔すぎは逆効果?食器洗浄機によるアレルギー症状の発生リスク
公開日 : 2015.06.16 更新日 : 2021.08.20
スウェーデンのクイーンシルヴィア小児病院の研究グループによると、食器の汚れなどをよりきれいに落とす食器洗浄機よりも手洗いで食器を洗う家庭の方が小児喘息や湿疹などの子どものアレルギー性疾患の発症リスクを下げる可能性があることがわかった。食器を手洗いする家庭の子どもは、食洗機を使用する家庭に比べ、アレルギー発症のリスクが約半分になっていた。微生物に触れる機会が増えた方が、免疫刺激をもたらして、アレルギーが低減する「衛生仮説」に沿った結果になった。しかし、感染症は微生物に触れる機会を減らすことで防止効果があるなどアレルギーの発症に関与する因子は様々で、今回はその1つのケースとしてとらえたい。

体外受精卵検査の臨床研究を承認
公開日 : 2015.06.10 更新日 : 2021.10.06
流産を防ぐ目的で着床前スクリーニングの臨床研究を2015年度から行うことを日本産科婦人科学会が承認した。臨床研究で対象となるのは、2回以上流産を繰り返した女性100名と3回以上体外受精に失敗した女性200名の計300名。受精卵検査を行って、妊娠・出産・流産の割合などを3年間かけて調べる。受精卵検査によってダウン症などの異常染色体を破棄することは倫理的な視点から問題があるという声も上がり、今後話し合いで検討していく。検査を経て生まれた子どもには小学校入学まで継続して健康状態などを調べる。

宮崎大が公立病院の指定管理者へ
公開日 : 2015.05.28 更新日 : 2021.10.06
宮崎大は2月17日、宮崎市立田野病院と同病院に併設する介護老人保健施設の指定管理者に決まったと発表した。国立大法人が公立病院の指定管理者になるのは全国初だ。指定管理者制度では、民間業者が既存のノウハウを活かして公共の施設の運営を受託してサービス向上や経費削減を行う。同病院では、医師の確保や手術件数の増加を課題に挙げ、2017年度までに黒字化を目指す。同大では、附属病院の研修医や医学生が市立病院の総合診療や地域医療・介護を学び、地域密着の医療の担い手として養成していく方針だ。また連暦を密にして同大に在学する医学・看護学生の研修・総合医療医の養成にも活用して、将来的な医師不足の解消も狙う。

「指定難病」を決める議論が続く
公開日 : 2015.05.13 更新日 : 2021.10.06
昨年5月に成立した「難病医療法」が今年1月に施行され、先行実施する110の疾患の医療費助成がスタートした。医療費助成の対象となる指定難病は、検討委員会で約300疾患が3月までに選定され、7月から助成が開始される見通しだ。国内の難病への医療費負担対策は1972年に「特定疾患治療研究事業」がスタートして以来限定的だったが、昨年の「難病医療法」の制定で大きく前進する。また、原則18歳未満を対象とした「小児慢性特定疾患」の医療費の助成対象も同時に見直されており、新たに200疾患を増やし、対象患者も約4万人拡大する。

痛風のある患者は糖尿病リスクが増加
公開日 : 2015.04.30 更新日 : 2021.10.06
足の親指の付け根などの関節が赤く腫れて激しく痛む関節炎を伴う痛風。この痛風が糖尿病のリスク要因となることが分かった。食生活の欧米化や生活習慣の乱れによって、血液中の尿酸が増えて高尿酸血症になり、その状態が改善されないと痛風発作が起こる。イギリスの健康データベースTHINによる調査では、痛風のある人の糖尿病罹患率が高かった。 さらに痛風持ちの女性は、痛風持ちの男性の2倍の糖尿病の絶対リスクがあり、痛風持ちの女性は痛風のない女性より71%、痛風持ちの男性は痛風のない男性の21%糖尿病のリスク増加の傾向があった。

アトピー性皮膚炎はスキンケアや認知療法を大切に
公開日 : 2015.04.24 更新日 : 2021.10.06
乳幼児の頃に発症するアトピー性皮膚炎を持つ成人患者は、喫煙・飲酒・運動不足などが顕著で、慢性的な炎症は心血管疾患や糖尿病、睡眠障害などのリスクも高めることが分かった。また、患者本人の「主観的な健康」も損なわれて、汗や体温上昇による痒みが出るため運動もしづらい。喫煙・飲酒を極力控えて生活習慣を改善することと肌を清潔に保つスキンケアや痒みによる心身のストレスをコントロールする認知療法を効果的に取り入れたい。

IBSのリスク、「内臓型肥満」で増加
公開日 : 2015.04.17 更新日 : 2021.10.06
おなかの内臓脂肪が多い人は、IBS(過敏性腸症候群)になりやすいという東国(トングク)大学校などの研究報告があった。IBSは人間関係や過労など慢性的なストレスによって下痢や腹痛などが続く現代病ともいえる疾患だ。ストレスの悪影響として東日本大震災時の宮城県内では、ストレスが続く生活によって消化器系の潰瘍の発生者が震災前の2倍になったという例もある。研究グループの調査では、「内臓脂肪が多い」、「皮下脂肪に比べた内臓脂肪値が大きい」、「周囲が長い」という条件でIBSになりやすいことが分かった。日々の疲れを和らげるためにメンタルヘルス対策を取るとともに、体調管理の方もしっかり行いたい。

インフルエンザ感染により看護師が脳症で死亡
公開日 : 2015.03.25 更新日 : 2021.10.06
松本市の病院でインフルエンザの集団感染が発生し、看護師がインフルエンザによる脳症で死亡した。インフルエンザ脳症は脳への間接的な障害が起こり、けいれん、意識障害、異常行動・言動などが症状として現れる。元々は1~2歳の小児に多く、予後が悪いのが特徴だ。治療法が改善されてきた現在でもその致死率は7%、後遺症は20%にのぼるという。今シーズンのインフルエンザは今年に入ってピークを迎えており、同病院以外の病院や施設でも集団感染が発生していた。

看護師の「特定行為」実施内容まとまる
公開日 : 2015.03.02 更新日 : 2021.10.06
超高齢化対策で、今年10月から看護師の「特定行為」研修制度がスタートする。一定の「手順書」によって医師・歯科医師の判断を待たずに診療補助を行える「特定看護師」を増やすためだ。2025年までに10万人超を目指す。今回は、「脱水時の程度の判断・輸液による補正」などが「特定行為」に決まった。平行して議論されていた「気管挿管」・「抜管」は今回は除かれたが、今後「特定行為」とするべく議論が続く見込みだ。研修制度は、3~5年の実務経験のある看護師を対象に座学や実技があり、既修事項の一部免除もある。インターネット受講やOSCEによる判定も導入する。今後設置される「特定行為研修管理委員会(仮称)」が修了を評価する仕組みだ。

内視鏡カプセルでより鮮明な画像撮影が可能に
公開日 : 2015.02.25 更新日 : 2021.10.06
昨年末の国家戦略特区の「東京圏」区域会議で、医療分野では、国内未承認のがん治療薬などの使用などを認める「混合診療」と先端医療実現に向けた病床数の規制緩和を都内と神奈川県の一部の医療機関で進める計画が決まった。また、成田市では国際医療福祉大学と提携して約30年ぶりの医学部開設に向けて動いている。この医学部は定員140人中20人を特別国際枠にし、海外研修の必修化や英語による診療が可能な英語力を養うなど国際化を強く押し出している。成田市は、外国人医師の業務解禁や外国人看護師らの臨床修練の規制緩和も求めた。

国家戦略特区での医療分野の規制緩和で「混合診療」のスピード化が実現
公開日 : 2015.02.13 更新日 : 2021.10.06
昨年末の国家戦略特区の「東京圏」区域会議で、医療分野では、国内未承認のがん治療薬などの使用などを認める「混合診療」と先端医療実現に向けた病床数の規制緩和を都内と神奈川県の一部の医療機関で進める計画が決まった。また、成田市では国際医療福祉大学と提携して約30年ぶりの医学部開設に向けて動いている。この医学部は定員140人中20人を特別国際枠にし、海外研修の必修化や英語による診療が可能な英語力を養うなど国際化を強く押し出している。成田市は、外国人医師の業務解禁や外国人看護師らの臨床修練の規制緩和も求めた。

訪問看護における介護報酬の引き上げと今後に控える在宅医療ニーズ
公開日 : 2015.01.22 更新日 : 2021.10.06
介護報酬がマイナス改正の方向で話し合いが進む中で、訪問看護などの在宅サービスはプラス改正の見通しだ。超高齢化が進み病院や診療所では対応しきれない際でも、在宅サービスは緊急時や看取りに対応している。特に病院や診療所による訪問看護サービスを充実させていきたい考えだ。医師会と訪問看護ステーションが連携した在宅医療を先立って実践する横浜市では、将来に控える在宅医療ニーズに対応できるように今後も各区での「在宅医療連携拠点」の整備を進めていく方針だ。

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