女性に多い「足の冷え」は動脈硬化のリスクも、フットケアで対策
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2月10日は「フットケアの日」。足病変の早期発見や足切断からの救済を促そうと2012年に日本フットケア学会、日本下肢救済・足病学会、日本メドトロニックが制定したものだ。
足の動脈が狭くなったり、詰まった結果、血液の流れが悪化することが原因で足病変を発症し、さらに年間1万人が重症化して足切断に至っているという報告もある。
寒い日が続くと、足の血流の悪化や筋肉の緊張で「足の冷え」・「足のむくみ」も起こりやすいため、「フットケア」で健康維持に努めたいところだ。
足の冷えや足の臭い・靴擦れ、女性に多い「足の悩みあるある」
足の健康促進マッサージャーの製造・販売を手掛ける株式会社サンパック（本社：大阪府吹田市、青山総一郎社長）による「血流」と「足の悩みあるある」に関するインターネット意識調査（女性412名、年齢：20～50代）の結果では、血流が良くなることで「冷え性の改善」（74.5％）、「むくみ改善」（89.8％）などに効果があると認識している女性が多かった。
また、血流を良くする具体的なケア方法として、「マッサージ、ツボ指圧」（45.1％）が多かった一方で、「何も行っていない」（32.0％）女性も3割を超え、「足の冷え」や「足のむくみ」の改善には「血流を良くすることが重要だと認識しているものの、「フットケア」を行えていないことが分かった。
同調査で、「足の悩み」のあるあるに上がったのは、「冷え性（布団に入っても「足の冷え」がある）が原因の不眠」（67.4%）、「自分の足の臭い」（21.6%）、「靴擦れ」（72.1%）など。
足の動脈硬化、「閉塞性動脈硬化症」や「深部静脈血栓症」にも注意
「足の冷え」に関する悩みを7割近い女性が抱えているが、足の毛細血管のコンディションの不調には血管の老化である「動脈硬化」のリスクが潜んでいるという。
毛細血管は、体内で酸素を運ぶ役割があるが、全身の組織に十分な酸素が行き渡らなくなる可能性があるのだ。老化などで毛細血管が衰えることで「足の冷え」、「足のむくみ」は引き起こされるため、毛細血管を正常化して血液の流れを良くすることが大事になる。
足の動脈硬化によって酸素不足・栄養不足を起こす病気に「閉塞性動脈硬化症」がある。片足を引きずったり（間欠性跛行）、足が冷たく痛む、皮膚の紫色になる、足の指・かかとに潰瘍ができるなどの症状を伴う。
足の動脈に（足のつけね、ひざの裏、くるぶしの後ろ側、足の甲など）に手を当てると、拍動や脈拍を確かめられるが、脈拍がないと足の動脈が詰まってしまっていることになる。
また、静脈の代表的な病気が「深部静脈血栓症」だ。静脈は、足先から心臓・肺に向かって血液が流れているが、下肢深部静脈に血栓が詰まると足からの血液の流れが滞ってしまう。
この血栓が、足の静脈から心臓・肺に流れていくと、肺動脈に血栓が詰まる「肺血栓塞栓症」を引き起こし、呼吸困難や、重症ならショック状態に陥るケースもある。
飛行機や新幹線で長時間座ったまま移動した際の「エコノミークラス症候群」は、この「深部静脈血栓症」と「肺血栓塞栓症」が原因になっている。
「足の血管をしなやかに保つ」ことが大事
「閉塞性動脈硬化症」の予防の基本は、生活習慣の改善（禁煙、運動、糖尿病予防など）だ。
「フットケア」としては、足のサイズに合った適切な靴を履くこと、足を清潔を保つこと、深爪や巻き爪、水虫などはきちんと治療することを心掛けたい。
「深部静脈血栓症」は、弾性ストッキングの着用や、定期的な足の運動を行うことで、足の静脈の流れを良くすることが予防になる。
日常的に足の健康を意識することで、適度な運動や散歩を欠かさず、足の血管（動脈と静脈）をしなやかに保つことが、動脈硬化やこれらの病気の予防だ。
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