例年より早いインフルエンザの流行、体力や免疫力の整えも重要な予防に

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2017年のインフルエンザが全国的に流行シーズンになったのは12月初旬だった。インフルエンザの流行の目安となるのは「1医療機関あたりのインフルエンザ患者数が1人を上回る」ことだが、厚労省によると11月20~26日の報告分ですでに1.47人となり、沖縄県(4.88人)や長崎県(4.47人)は4人を超え、東京でも「1.86人」と例年より早めの流行となった。

そのため、流行当初はインフルエンザワクチンの供給も遅れ、医療機関での供給が安定したのは12月中旬頃のこと。

ワクチン不足で接種できていない場合なども含めて、今後、インフルエンザ流行のピークを控えているため、インフルエンザ感染しないようにしっかりと予防することが大切だ。 

2009年に流行した新型A型、A香港型、B型などのウイルス

今冬のインフルエンザウイルスでは、2009年に新型として流行したA型が最も多く、次いでA香港型とB型が同程度だという。

インフルエンザウイルスの感染経路は、主にインフルエンザに感染した人の咳から放出されたウイルスを吸い込んで感染する「飛沫(ひまつ)感染」と、咳や鼻水のウイルスが手に付き、その手でドアノブ、手すりなどに触れ、他者がそこに触ることによりウイルスが移り「接触感染」

咳でウイルスが飛ぶのは1メートル程度なので、2メートルも離れていれば飛沫感染する可能性は少ない。接触感染では、外出後に手洗いやうがいをせずに、そのまま食事などをすると、口からウイルスが入り感染する恐れがあるため気を付けたい。 

感染予防には、日頃の体力や免疫力を整えておくことが重要

ウイルス感染の予防としては、第一には十分な栄養と睡眠を取って、体力を維持すること

そして、インフルエンザの流行する時期には、人混みはできる限り避け、マスクをするなど直接ウイルスを取り込むのは予防したい。そして、外出から戻ったら必ず手洗いをすること。アルコール消毒は、ウイルスを死滅させるので有効な方法だ。 

日頃から体力や免疫力を整えておくには、漢方薬を活用するのも有効だ。

【漢方薬と症状】
●補中益気湯(ほちゅうえっきとう):消化機能の低下、免疫力の低下
●加味帰脾湯(かみきひとう):ストレス・不眠などでの体力低下
●葛根湯(かっこんとう):寒気、発熱、頭痛
●小青竜湯(しょうせいりゅうとう):寒気や鼻水
●麦門冬湯(ばくもんどうとう):痰(たん)が出る咳(せき)
●桔梗湯(ききょうとう):喉が痛み
●麻黄湯(まおうとう):悪寒・高熱、頭痛、関節痛など

ピークは例年1月末~2月頃、手洗い・マスクの着用、予防接種などでの予防を

例年、インフルエンザの流行のピークとなるのは例年1月末~2月頃。手洗いやマスクの着用、予防接種などでの予防はしっかりと行い、もしインフルエンザに感染した時にみられるような症状があれば、すみやかに医療機関を受診して、インフルエンザの検査を受けた方が良い。

年末・年明けで食事や睡眠が不規則になっているビジネスパーソンもいるかもしれない。

風邪やインフルエンザの予防のためにも日々の体調を整えておきたい。漢方薬を活用する場合は、専門の医師・薬剤師に一度相談してから取り入れたい。

公開日 :2018.01.31 更新日 :2021.10.06

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