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米国心臓病学会(ACC)と米国心臓協会(AHA)は11月13日、高血圧の診断基準を「収縮期血圧(SBP)130mmHg以上または拡張期血圧(DBP)80mmHg以上」とする新たな診療ガイドラインを公表した。
これまで高血圧の診断基準は、「SBP140mmHg以上またはDBP 90mmHg以上」だったが、これによって米国の成人のほぼ半数が高血圧の基準を満たすことになるという。
ガイドラインの概要はAHAの年次集会(AHA 2017、11月11~15日、米アナハイム)で発表されたほか、11月13日付けの「Hypertension」と「Journal of the American College of Cardiology」(電子版)に全文が掲載された。
新ガイドラインの血圧分類では、高血圧の「ステージ1」として「SBP130~139mmHgまたはDBP80~89 mmHg」を定義し、血圧値がこれらの数値を上回る場合は「ステージ2」の高血圧と定義している。
また、「SBP120~129mmHgかつDBP80mmHg未満」も「血圧上昇(elevated blood pressure)」と定義している。
そのため、正常血圧は「SBP120mmHg未満かつDBP80mmHg未満」となる。
さらに、高血圧患者の降圧目標値としては、「SBP130mmHg/DBP80mmHg未満」に設定した上で、生活習慣の是正や3~6ヶ月ごとの血圧測定を含む再評価を踏まえた積極的な治療を行うことを推奨している。
これまでは、「SBP130~139mmHgまたはDBP80~89mmHg」は、「高血圧前症(prehypertension)」(高血圧の前段階)と定義されていた。
しかし、ガイドラインの作成委員会によると、血圧値が同範囲でも、より低値の場合と比較すると心筋梗塞や脳卒中、心不全、腎不全などのリスクが約2倍になるとのエビデンスが出てきていることなどを配慮していると説明している。
一方で、「SBP130~139mmHgまたはDBP80~89 mmHg」の段階で薬物療法が必要になるのは既に心疾患がある場合か、リスク評価で10年以内に心疾患や脳卒中を発症するリスクが高いと判定された人のみだとも説明。実際に薬物療法の対象となってくるのは30%程度と予測している。
今回の診断基準の変更で、米国の成人における高血圧患者の割合は、「32%」から「46%」にまで増加すると推定され、特に「45歳未満」では、高血圧患者の割合が男性で約3倍、女性では約2倍に増えるとの予測もあり、大きな影響を受けることになりそうだ
今回の新ガイドラインでは、「(ガイドラインの)推奨に従うことで降圧薬の処方が急増することにはならない」としており、血圧値にかかわらず生活習慣を是正することの重要性が強調されている。
そして、生活習慣是正のための具体策として、減量、健康的な食事(減塩、カリウムを含む食品の摂取)、運動、適度な飲酒などを推奨している。
また、血圧値の正確な測定方法としては、「(少なくとも)2回以上の異なる機会に、2~3回測定し、平均値を求める」ことを勧めている。「白衣高血圧」(診察室で測定すると血圧が上昇してしまう)を避けるためには、「家庭血圧」の測定も重要と強調している。
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