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宇宙飛行士が「火星探査」のために地球から火星まで移動する際、宇宙空間では高エネルギーの放射線である『宇宙線』が飛び交っており、この『宇宙線』に含まれている陽子や重イオンへ曝露することは、深刻な細胞損傷を及ぼす原因になる。
このような曝露を避けられない長期的な「深宇宙探査」によって、放射線被曝してしまうと、すでに損傷した細胞に加えて、その細胞付近の正常な細胞にも影響を及ぼすという。
米・ネバダ大学(ラスベガス校)の研究グループでは、この「火星探査」時の宇宙飛行士のがんリスクは劇的に上昇する可能性があることが示唆された。
同研究内容は、5月12日付けの「Scientific Reports」(電子版)に掲載されている。
今回、研究グループでは、宇宙飛行士が宇宙線に含まれる「重イオン」の全エネルギーへの曝露を避けることが不可能な深宇宙において、長期的なミッションの遂行過程では、損傷した細胞の周囲にある正常な細胞でも発がんリスクが高まることを想定(『non-targeted effect model』)したモデルによって火星探査時のがんリスクを推定している。
検証結果では、従来の推定モデルを使用した場合と比較したところ、2倍超に高まることが示唆されたという。
研究グループでは、「宇宙線」への曝露は細胞核の破壊や変異を引き起こし、がんを発症させる可能性があるとしている。
また、損傷した細胞が周囲の正常な細胞にシグナルを送ることで、組織の微小環境を変化させることや、そのシグナルによって正常細胞が刺激されて変異を招き、さらに多くの腫瘍・がんが発生するメカニズムが考えられるようだ。
過去の研究でも、深宇宙探査によって、がん以外にも白内障、急性放射線症候群、循環器系・中枢神経系の障害などのリスクが上昇することが報告されている。
これらの疾患リスク上昇が推定される場合に用いられる典型的モデル(NASA使用モデルも含む)では、放射線に関連するがんの原因は「DNA損傷・変異」だと想定している。
典型的モデルでは、火星探査時の長期的な期間よりも大幅に短い期間に基づいてつくられたもの。一方で「火星探査」は900日以上の長期ミッションになるため、深宇宙での曝露の中で1年以上は過ごすことになる。
そのため、同研究グループでは、従来の放射線の防御策はその被曝量を微小に低減するのみに過ぎないと指摘している。また、宇宙飛行士が深宇宙探査を行う場合は、この『宇宙線の長期曝露』の影響について、より研究を進める必要があるとしている。
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