スポーツ選手の「コンディショニング」を一般人にも応用へ

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スポーツの世界では、試合本番に向けてパフォーマンスを最大限に上げていくために身体的な準備を整える「コンディショニング」という考え方が取り入れられている。

競技パフォーマンスに関わる筋力・パワーを高めながら、柔軟性・全身持久力などのあらゆる要素をトレーニングし、体調だけでなく、精神状態や環境も望ましいものにする

このようなスポーツ選手の「コンディショニング」の考え方を一般人の健康向上にも活用しようと、フィットネスクラブを運営する株式会社ティップネス(本社:東京都港区、武信幸次社長)や読売新聞、日本テレビの協賛で3月15日に発足したのが「コンディショニング研究会」(杉田正明代表)。代表の杉田氏(三重大学教育学部教授)は、トレーニング科学を専門とし、日本陸上競技連盟科学委員長を務めるなど現役のトップアスリートの指導に携わっている。

また発足時のメンバーでは、抗加齢医学にかかわっている川田浩志氏(東海大学医学部内科・血液腫瘍内科教授)、堀江重郎氏(順天堂大学医学部大学院医学研究科教授)、満尾正氏(満尾クリニック院長)ら4人の専門家でスタートする。

「健康感」が高い人は、日頃からコンディションを意識

同研究会の発足に先立って、ティップネスと日本テレビが昨年秋に行ったコンディショニングについてのWeb調査(全国15歳~69歳の4700人が対象)では、一般人の「健康感(自身の健康を主観で評価したもの)」について質問

その結果では、「健康だと感じている(36%)」・「どちらとも言えない(34%)」・「健康だと感じていない(30%)」は、いずれも3割台となった。

しかし、「自分のコンディションを日頃から意識しているかどうか」についての質問で、「(コンディションを)意識している」と答えた人の半数以上は「健康だと感じている(53%)」とした一方で、「(コンディションを)意識していない」と答えた人の4割近くは「健康だと感じていない(37%)」という結果になった。

これらの結果から、「健康感」が高い人の方が日頃のコンディションを意識する傾向が見られる。

コンディションの把握は「疲労感」が6割、女性は「肌の調子」も

同調査では、「自分のコンディションの把握方法」についての質問も行われ、把握方法に「疲労感」を上げたのが6割と最も多かった。以下、「眠たさ」、「体重」、「体の軽さ」、「便の調子」の順に続いた。また、女性では「肌の調子」という人も多かった。

さらに、「健康のために行っていること(複数回答)」の回答トップは「十分な睡眠をとる」こと。以下、「野菜からたべる」、「体重を計測する」、「定期的に健康診断を受ける」、「バランスのとれた献立にする」、「塩分を控えめにする」と続く結果になっている。

休養を学問的に位置づけ、「コンディショニング」の普及へ

同研究会の代表・杉田氏によると、コンディショニングでは、試合本番に向けた望ましい体調、心の状態、環境を作るなかで、『コンディションチェック・トレーニング・リカバリー』のサイクルが大事になるという。

また、運動や栄養に加え、科学的エビデンスに基づいて『休養』を学問的に位置づけることが重要と指摘しており、自分の調子を理解し、整え、高めていくコンディショニングの考え方を発信していきたいとしている。

同研究会では、今回の調査結果も踏まえながら、今後は必要に応じて、睡眠や脳科学、心理学、小児などの幅広い専門家の参加も呼びかけて、コンディショニングの研究、普及を進めるとしている。

公開日 :2017.05.17 更新日 :2021.10.06

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