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「ブロッコリースプラウト」と呼ばれるブロッコリーの新芽には、『スルフォラファン』というフィトケミカル(天然の化学物質)が含まれている。
この『スルフォラファン』は、Nrf2分子(細胞内の酸化・還元のバランスを調節する)を活性化し、体内に取り込まれた化学物質の解毒や抗酸化力を高めることで知られている。そのため、『スルフォラファン』には、がん予防効果があるとされて注目されている食べ物だ。
一方、近年の研究では過食・肥満などで酸化・還元のバランスが崩れてしまうと、あらゆる病気の発症に関与することがわかっており、このスルフォラファンが肥満に対してどのような効果を発揮するのかは明らかになっていなかった。
金沢大学では2月15日、太田嗣人氏(同大学医薬保健研究域附属脳・肝インターフェースメディシン研究センター准教授)と長田直人氏(医薬保健研究域医学系助教)の研究グループがカゴメ株式会社(本社:愛知県名古屋市中区、寺田直行社長)と共同で、マウスを用いた動物実験により、ブロッコリースプラウトに含まれる『スルフォラファン』に肥満抑制効果があることが判明したと発表した。
同研究グループが行った実験では、「高脂肪の餌」を食べたマウスと「スルフォラファンが混ざった高脂肪の餌」を食べたマウスの体重を比較。比較の結果から、「スルフォラファンが混ざった高脂肪の餌」を食べたマウスは、体重増加率は約15%抑制、内臓脂肪量は約20%減少しており、脂肪肝及び血糖値の上昇が抑えられていたという。
同研究成果は、米国糖尿病学会誌「Diabetes」(電子版)に掲載されている。
また今回の研究により、スルフォラファンは「脱共役タンパク質1」というタンパク質を増やすことで、白色脂肪酸細胞を減らして褐色脂肪細胞に分化する現象を促進することも判明した。
白色脂肪酸細胞は、皮下や内臓の周囲で中性脂肪を蓄える働きがある一方で、褐色脂肪細胞では、脂肪を燃焼してエネルギー消費の増加を促進する作用がある。
さらに、同研究グループでは、スルフォラファンが内毒素を過剰に産生する腸内細菌(デスルフォビブリオ科の細菌)の増殖抑制効果を持ち、血液中の内毒素を低下させることで、「代謝性エンドトキシン血症」の改善作用が見られることについても発見したという。
今回の研究結果から、スルフォラファンの2つの作用として、褐色脂肪細胞への分化促進によるエネルギー消費を増やしての肥満抑制作用と、高脂肪食による肥満型腸内細菌叢を改善しての代謝性エンドトキシン血症抑制作用が確認された。
これらの作用から、肝臓・脂肪組織の炎症抑制やインスリン抵抗性の改善効果、生活習慣病の予防効果があることも期待される。
一方で、Nrf2遺伝学欠損(ノックアウト)マウスにスルフォラファンを混ぜた餌を与えた実験では、体重増加抑制や褐色脂肪細胞への分化による脂肪燃焼効果は認められなかった。このことこら、スルフォラファンによる肥満抑制の標的分子にはNrf2が重要であることも明らかとなったとしている。
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