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「からかわれたくない」、「恥ずかしい」といった人目を気にした理由で、小学生の半数は学校でトイレに行けず、「2人に1人が学校での排便を我慢する」、「5人に1人が便秘である」ことがNPO法人日本トイレ研究所(東京都港区、加藤篤代表)の調査で分かった。
同調査では、2016年3月に全国小学生約4,800人の保護者を対象に「小学生の排便と生活習慣に関する調査」として実施したもの。成人では女性が男性の2倍以上の割合で便秘に悩むケースが多くなっているが、小学生でも成人女性と同程度に深刻な便秘状態になっている実態が明らかになった。
同研究所では、トイレ・排せつ教育や公共トイレの改善・整備などに取り組んでいる。同研究所によると、世界にはトイレの未整備が原因で衛生的なトイレを使えない人が25億人、不衛生な生活環境が原因で下痢で命を奪われる子ども(5歳未満)が年間約190万人いるという。
今回の調査では小学生の排便についてのアンケートを集計しており、その結果、国際的な便秘の基準からすると小学生の約5人に1人(20.2%)が「便秘」の状態であった。しかし、保護者の約3割(32.0%)は、子どもが「便秘」の状態にあることを把握していないことも分かった。
同調査の結果からは、次のような実態も明らかになってきた。それは、小学生のおよそ2人に1人(49.7%)は「学校で(ほとんど)排便しない」と回答したことだ。また、「学校での排便我慢することが(時々)ある」という回答が半数を超える(52.8%)という結果になった。
学校で排便をしにくい理由では、「友達に知られたくないから」が半数以上(55.9%)となり、「学校で排便したことで、友達にからかわれることが(時々)ある」と答えた小学生が2割近く(18.0%)に上った。「友達に知られたくない」と回答する傾向は高学年になるにつれて強くなっている。
さいたま市立病院・小児外科で全国的にも稀な「排便外来」を開設し、診療・治療にあたっている中野美和子氏(小児外科部長)によると、近年子どもの便秘症は決して少なくないという。
今回の調査では、子どもの「便秘」の状態が全体の約2割という数値は、成人女性と同様の傾向であるという。しかし、子どもが便秘になる仕組みは大人とは異なり、便秘の状態でがんばって排便しようとしても肛門が切れることもあり、それを嫌がって排便を避けるためにさらに溜まるために便秘も強くなるという“悪循環"に陥るケースもある。
中野氏によると、「子どもの便秘症が増えている要因は、不規則な食生活や生活習慣、運動不足、ストレスなどや腸・肛門の病気などが原因の場合もある。しかし、「便意を我慢しないこと」が便秘の予防・治療において最も重要になってくる。」という。
そのため、「学校で排便しにくいこと」は、子どもの便秘症が増加していることとも関連している可能性があるようだ。
今回の調査結果では、「便秘」の状態にある子どもの保護者は、食生活・睡眠・運動などの生活習慣がきちんと出来ていないと感じている傾向が高かったことも分かっている。しかし、子どもが「便秘」の状態であるにもかかわらず、排便に関して無関心な状態が続くと成人後も改善されないケースが多いため、小児外科・小児科に相談した方が良いかもしれない。
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