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耳の下側の唾液腺がふっくらと腫れる特徴があることから「おたふくかぜ」とも呼ばれ、子どもを中心に発症するウイルス性感染症「流行性耳下腺炎」。
国立感染症研究所によると、その「おたふくかぜ」の患者が増えており、今年1月第1週(4~10日)では全国で4,000人近い患者が報告されるなど、4年半ぶりに全国的な流行の兆しがあることが分かった。
この「おたふくかぜ」は、ムンプスウイルスと呼ばれるウイルスに感染することで発症する。
頬がリンゴのような赤みを帯びて腫れる「りんご病(伝染性紅斑)」は、「パルボウイルスB19」に感染するもので、それぞれ原因となるウイルスが異なる別の病気だ。
主な感染経路は、感染者の咳やくしゃみからウイルスを吸い込む「飛沫感染」とウイルスが含まれる唾液などを触った手から口・鼻を介した「接触感染」だ。
小児(特に5~10歳が中心)が家庭内や学校・幼稚園で感染することが多い病気で、潜伏期間は2〜3週間と長い。
顔の両側が腫れる場合も片側のみが腫れる場合もあるが、耳やあごの下が腫れて熱が出る。
発熱以外にも頭痛、嘔吐、けいれんなども発症する。.
腫れは2日目あたりが最もひどく、患部に触れたり、唾液や食べ物、飲み物を飲み込む時は痛みを感じる。
国内では近年は4~5年周期で流行しているが、今年第1週に全国約3,000の小児科(定点医療機関)から報告された患者数は3,771人に上っており、2014年・2015年の同時期に比べると8倍以上の患者数になっている。
これを1医療機関当たりの患者数に換算すると、全国20道府県が1以上になっており、全国平均では「1.20」に達した。
これは過去10年で3番目に多い数字になっており、流行年となった2006年の第1週(1.44)、2011年の第1週(1.37)に次いで多くなっている。
さらに「注意報レベル」である「3」を超えたのは、佐賀(5.00)、宮崎(4.23)、石川(3.31)、沖縄(3.21)の4県となっている。
東日本では山形(2.50)や千葉(1.77)などで患者が増えている。
これまで流行した年は晩冬から夏に向けて発症数がさらに増加する傾向があり、今年も今後の発症数の増加が懸念される。
おたふくかぜは、通常は2週間以内に腫れが引いて自然に治るもので、必要に応じて解熱鎮痛薬、冷湿布などの対症療法を行うが特別な治療法はない。
また子どもの頃に発症していない場合は抗体がないため、成人してから初めて発症して重篤化する可能性もある。
ウイルス感染による合併症として10%以下の頻度で無菌性髄膜炎を併発したり、1,000人に1人程度の割合で難聴になったりする場合もある。
また男性では10~30%の割合で精巣炎(睾丸炎)、女性では10%以下の頻度で卵巣炎を合併することも分かっている。
冬に流行するインフルエンザとは違って、今後春から夏にかけて増加傾向が見られており、「手洗い」や「ワクチンの接種」などでの感染対策の徹底が大切だ。
成人でも受けることが出来るワクチン予防接種は全額自己負担(5,000~8,000円程度)となるが、接種後に抗体が作られるまでは2週間程度掛かることもあるので早めの対策を取りたいところだ。
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