献血する若者が減少、リピートに期待

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戦争や大規模な事故での災害の際に、中立な立場で人道的支援を行っている赤十字。 その赤十字の活動を体験してもらおうと「ワールド・ファースト・エイドデー(世界救急法の日)」(毎年9月第2土曜日)に合わせて、全国各地の赤十字支部で血液センター見学や献血、心肺蘇生(CPR)・AEDなどの一次救命処置体験などが行われた。
日本赤十字社東京都支部主催では、『赤十字フェスタ in TOKYO 2015』を開催し、日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センターにおける輸血用血液製剤ができるまでの過程を見られる施設見学や献血・災害救助の体験・救護車両の展示などを実施した。

輸血用血液製剤の確保

同血液センターでは、献血による血液が医療機関に届けられる輸血用血液製剤になるまでを知ることができる施設見学を実施し、実際に献血会場も設けた。
イベントでは、様々な災害の状況に応じた手当や救助を体験できる「災害救助体験」を開催したほか、救護車両の展示や非常食の試食などの様々な形によって赤十字の活動を体験するきっかけとした。
少子高齢化が進む一方で国内の献血者は減少傾向にあり、病気やケガの治療に必要となる輸血用血液製剤の確保は国の課題にもなっている

10~20代の献血率が減少

国内における献血者は、1985年度には延べ約876万人を数えていたが、その後減少を続けて2007年度には約496万人まで低下していた。 その対策として、国では2007年度に「献血構造改革」、2010年度には5ヶ年の献血推進目標「献血推進2014」を策定して、献血者確保のための取り組みを行ってきた。
2013年度では献血者数は約516万人となったが、10~20歳代の献血率は減少が続いている
2011年度の10代(16~19歳)の献血率は「5.8%」、20代では「7.5%」といずれも「献血推進2014」の目標数値を下回っている。
日本赤十字社によると、このままで少子高齢化が進んでいった場合、輸血などで血液需要がピークとなる2027年には献血者約85万人分の血液が不足するという。

「献血推進2020」では若者のリピート率向上に期待

こうした状況を踏まえ、将来のがんや・白血病などの治療において血液の安定供給体制を確保するため、専門の審議会では2014年12月に、新たに2015年度から2020年度までの6年間の中期目標「献血推進2020」を設定し、献血の普及啓発や若年層対策、献血環境の整備などで献血の推進を図っていく方針を示している。
今後の輸血の需要増が考えられる中で、複数回献血を行う「リピーター」の存在は不可欠として、現状では年間約100万人近い複数回献血者を年間120万人にまで増加させる目標も設け、企業・団体献血などの集団献血を確保することで、一度献血を体験するもののリピータードナーにならずドロップアウトする傾向が強い20~30代への働きかけを強めていきたいとしている。

公開日 :2015.12.11 更新日 :2021.10.06

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