2014年夏のデング熱流行を振り返る

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気温が上がり、蚊の活動が活発化する時期だ。
国立感染症研究所は、2014年8月に流行したデング熱は、代々木公園を中心とした蚊の吸血とヒトの移動が原因による流行だったとの見方を報告した。
当時は69年ぶりの国内感染が発見され、最終的に160人の患者が発生したデング熱だが、同年10月末以降はその新規患者の発生は確認されていなかった。

デング熱ウイルス

デング熱はウイルスを持った蚊の吸血が媒介となって感染し、38℃以上の発熱や頭痛、目の痛みや筋肉痛などの症状が現れるが、有効なワクチンはまだ見つかっていない。
その他にも、悪心・嘔吐、下痢、発疹などの症状がある。デング熱の原因となるデング熱ウイルスは、1~4型の血清型に分けられる。
ヒトスジシマカ、ネッタイシマカの2種類の蚊が媒介になり、ウイルスが血液中に入っている(ウイルス血症)感染者を吸血した蚊が他のヒトを吸血することで感染を拡大させる。
このうち、ネッタイシマカは日本には生息しておらず、国内では日中に屋外で活動しているヒトスジシマカが感染を拡げる。
また東南アジアなどの海外旅行者の感染や2013年にはドイツ人渡航者が国内で感染したと疑われる症状も報告されている。
デング熱ウイルスの潜伏期間は2~14日(多くは3~7日)で、その発症頻度は50%以下と感染しても発症しない場合もあるが、4つの血清型があるので複数回感染し、異なるウイルスに感染することで重症化する場合もある。

代々木公園のヒトスジシマカとヒトの移動で感染拡大

昨年国内で確認されたデング熱の患者は、全て1型でウイルス遺伝子配列はほぼ同一だった。
感染の起点とされた代々木公園には催し後のゴミに溜まった水溜まりなどから膨大な数のヒトスジシマカが生息することになった。
国立感染症研究所の高崎氏(ウイルス第一部第2室長)は代々木公園に生息するヒトスジシマカによる感染が原因となり、公園内の長期滞在者や公園への来園者などから発生したウイルス血症状態の人が新宿中央公園などに移動したことなどのヒトの移動が加わったことで感染が飛び火し、大きな流行になったとの見方を示した。

今夏の国内感染を阻止

高崎氏によると、感染しても非致死性(死亡は到らない)のデング熱に対して、重症化したデング出血熱やデングショック症候群にかかると、死亡率は12~20%に上るという。
デング熱が疑われる場合は、自宅で対処せずに早期の医療機関受診と必要に応じて輸液などの対症療法を行うべきだ。
2015年に入っての国内感染報告はまだないが、マレーシアやベトナム・フィリピンなどでは昨年同期を上回るペースで感染した患者数が増加している。
外国人観光客などの日本への渡航者や日本からの海外旅行者が増えている現状を見ると、デング熱が再流行する可能性は十分だ。
しかし、ヒトからヒトへの感染はないため、一番の感染阻止対策は、ヒトスジシマカの駆除と高崎氏は強調している。
蚊が卵を産んで、生育できるような環境をなくすため、放置空き缶やペットボトルなどゴミの排除をしっかりと行わなければならない。

公開日 :2015.10.18 更新日 :2021.10.06

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