乳がんと喫煙の関連性について

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女性の12人に1人が罹患すると言われる乳がん。
がんにかかる女性の中で胃がんを抜いてがんの発症する部位の1位になっている。
発がんのリスクとして一番の要因にあげられる喫煙との関係については、乳がん体験者のうち、生涯を通じた喫煙量が多い人ほど、乳がん再発率や乳がん死亡率が高くなるという調査論文が、アメリカの国立がん研究所雑誌に2013年12月に公表された。

乳がん

乳がんは乳腺を構成する乳管や小葉の内側の上皮細胞から発生する。
がん細胞が乳管や小葉の中で溜まる「非浸潤がん」と乳管や小葉の膜を破って周りの組織に広がる「浸潤がん」、乳頭で発疹がある「パジェット(Paget)病」に大別される。
女性の乳がん好発年齢は40~50歳で、国内で急増しており、食習慣の欧米化による脂肪の取り過ぎや飲酒が影響しているといわれる。
罹患数は5万人を超えているとされ、死亡数も年々増えている。

総喫煙量と継続性が悪化要因に

アメリカのおよそ1万人の乳がん体験者の女性を対象にした調査では、生涯を通した喫煙量(総喫煙量)が多いほど乳がんの再発と乳がん死亡のリスクは高まり、継続的に喫煙している人ほどそのリスクが高くなることがわかった。
また、禁煙した人でも、総喫煙量が毎日20本ずつ20年以上吸っていた(毎日10本ずつ40年以上も同じ総喫煙量)人はリスクが高まり、喫煙量がそれ未満の場合ははっきりしたリスク上昇はなかった。喫煙が健康な女性の乳がんの原因になってしまう前に禁煙することが重要という。

配偶者の喫煙でリスク2倍に

今年1月に岐阜大学医学部(疫学・予防医学分野)の研究チームの集団疫学研究「高山スタディ」が35歳以上の女性およそ1万5000人を対象に乳がん発症と喫煙との関連を調べた結果、本人の喫煙と乳がん発症との関連は認められなかった。
しかし、配偶者の喫煙との関連において、本人が非喫煙者であっても配偶者が1日21本以上たばこを吸っている場合、本人も配偶者も非喫煙者である場合より、乳がん発症リスクがおよそ2倍に上昇することがわかった。
国立がん研究センターの乳がんと受動喫煙に関する報告では、本人(閉経前の女性)が非喫煙者でも「たばこを吸う人と10年以上、一緒に住んでいた」「家庭以外で、毎日1時間以上、たばこの煙を吸う機会がある」などの女性は、乳がん発症リスクが1.5~2.6倍に上昇した。

公開日 :2015.08.12 更新日 :2021.10.06

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