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スウェーデンのクイーンシルヴィア小児病院の研究グループによると、食器の汚れなどをよりきれいに落とす食器洗浄機よりも手洗いで食器を洗う家庭の方が、子どものアレルギー性疾患の発症リスクが低い可能性があることがわかった。今回は、同グループの研究内容の詳細や、かねてより提唱されていた「衛星仮説」について解説していく。
食器の汚れなどをきれいにして食中毒などを未然に防ぐ食器洗浄機。しかし、この食器洗浄機を使用せずに、食器を手洗いする家庭の方が小児喘息や湿疹などの子どものアレルギー性疾患の発症リスクを下げる可能性があることがわかった。スウェーデンのクイーンシルヴィア小児病院の研究グループによる報告で、2015年2月23日付けのアメリカ小児科学会(AAP)の医学誌「Pediatrics」(電子版)に掲載された。
子どもに多く見られるアレルギー性疾患として、小児喘息とアトピー性皮膚炎などの湿疹が挙げられる。それぞれの症状について詳しく見ていきたい。
・小児喘息
小児喘息は、アレルギーが原因で呼吸をするときにヒューヒュー、ゼイゼイという音が出て呼吸困難を繰り返す病気である。風邪をひいたときに咳が長引いたり、このような症状を繰り返したりしているうちに、日常生活やちょっとした運動をしたときでも症状が出るようになる。国内では7人に1人の子どもが喘息をもっていると言われる。
・湿疹
湿疹は、皮膚が炎症を起こす症状の総称で、細菌やアレルゲンなどの刺激に負けて皮膚にブツブツや赤みが現れる。特に子どもの場合は、かきむしって痕に残ったり、傷ついてさらなる炎症に繋がったりする恐れがある。
同グループの研究は、スウェーデン人の小児およそ1,000人(7~8歳)を対象に実施された。そのうち、食器を手洗いする家庭(約12%)の子どもは、食洗機を使用する家庭に比べ、アレルギー性疾患を発症するリスクが約半分になっていたことがわかった。一方で、食洗機を使用する家庭の子どもは湿疹や喘息の症状がみられる傾向が高かった。
また今回の研究では、喘息や湿疹などのアレルギー調査の他にも、「発酵食品を摂取する頻度」や「農場から直接送られてきた食べ物の摂取」、「母乳栄養の期間」なども尋ねて調査を行った。結果として、発酵食品や地元の農場からの食材を食べる頻度が高い子どもは、アレルギー疾患になる確率が低いという傾向があったという。
今回の研究は、子どもにとって環境が清潔すぎるよりもいろいろな種類の微生物に触れていたほうが身体の免疫系の機能が正常に働いて、アレルギーの発症リスクも低減とするという「衛生仮説」を裏付けるような調査結果となった。
食器の手洗いでは洗い残しなどがあり、洗浄力の強い食洗機よりも細菌量を減らせない傾向がある。研究グループではこの仮説を基に、手洗いした食器を使う子どもは微生物に触れる機会が増えて、免疫刺激をもたらすことで、アレルギー発症率が低減するのではないかと推測している。食洗機が子どものアレルギー耐性の獲得機会を奪っているとも言える。
アレルギー性疾患の発症に関与しているとされる環境的・遺伝的な因子は多数あり、中には、微生物に触れる機会を減らすことで感染症を減らす効果が示されたケースもあるという。一概にアレルギー発症リスクの低下には洗い残しが効果的とは言えないが、今回の研究結果からは、行き過ぎた清潔志向は子どもにとって効果的ではないといえるだろう。

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