臨床検査技師になるには?国家試験の受験資格から難易度・合格率まで徹底解説

臨床検査技師になるための、国家試験の基本情報をご紹介します。どのような条件をクリアすることで受験することができるのか、かかる費用や難易度について分かりやすくご説明します。また、国家試験の試験科目の内容や、合格率、就職についてまでフォローしますので、ぜひ参考にしてください。

臨床検査技師になるには?

医師の指示に従って、患者の身体検査を行う臨床検査技師。この臨床検査技師になるにためには、国家試験に合格する必要があります。受験資格は大学や短期大学、専門学校で所定の科目を修了していることです。年齢制限はないものの、社会人でゼロから目指す場合でも資格取得までに最低3年かかります。資格取得後は、病院や診療所などに就職することで働くことができます。

臨床検査技師になるためにかかる費用

臨床検査技師になるためには、大学や短期大学、専門学校の費用、そして臨床検査技師国家試験の受験料が必要です。学費は学校によって大きく差がありますが、医学系のため高額になりがちで、大学では、国公立大学でも約360万円~、私立大学で約2000万円~となるでしょう。短大・専門学校でも約300万円~となります。もちろん地方と都心とで学費の差もあり、都心の方は学費が高い傾向があります。
国家試験の受験料は一律11,300円で、収入印紙を受験願書に貼る形で支払います。

臨床検査技師国家試験の概要

臨床検査技師国家試験の、受験資格や試験日程などの概要についてご紹介します。試験を受けるにあたって基本となる部分なので、しっかりと確認しておきましょう。

受験資格
●大学で医学・歯学の正規過程を修了(見込み)している。
●医師・歯科医師の国家資格を持っている。
●3年制以上の短期大学もしくは専門学校で臨床検査技師養成課程を修了(見込み)している。
・大学で、獣医学・薬学の正規過程を修了後、臨床検査技師養成所で所定の科目を修めている。
・獣医師、薬剤師の国家資格を持っており、臨床検査技師養成所で所定の科目を修めている。
・大学で保健衛生学の正規過程を修了後、臨床検査技師養成所で所定の科目を修めている。
・大学で所定の医学に関する科目を修めた後、臨床検査技師養成所で所定の科目を修めている。
臨床検査技師国家試験を受験するためには、基本的に4年制大学、3年制短大、専門学校で、臨床検査技師もしくは医学・歯学の過程を修了(見込み)し卒業する必要があります。修了見込みの場合、試験を受ける年の3月までの卒業が必須です。
また獣医学・薬学・保険衛生学を修めて卒業している場合、医学概論や解剖学などの所定の科目のみ修得している場合は、そのままでは受験できませんが、臨床検査技師養成所で特定の科目を修めることで、受験資格を得ることができます。

試験日程
試験は年に1度、2月下旬に行われます。12月から翌年1月の1か月の間で願書の受付が行われるので、受験を考えている際はこまめにHPをチェックしましょう。

試験会場
北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県
試験会場は全国9か所で、各地方の主要な都道府県で行われます。各県で会場が一つしかないこともあるので、慣れない場所でも迷わず到着できるよう事前によく確認しておきましょう。

臨床検査技師国家試験の試験科目

試験科目 内容
医用工学概論
(情報科学概論及び検査機器総論を含む)
医用工学の基礎的な内容を問う科目です。電子回路や情報処理、医用機器の管理方法や安全対策など、検査機器を正しく安全に使用するための仕組みや原理の理解が必要とされます。
公衆衛生学
(関係法規を含む)
医療に携わる人間としての基本である、健康の維持・増進、さまざまな病気を予防する方法について問う科目です。関係法規では、臨床検査技師の業務内容や罰則など、資格に関する法律についての知識も必要とされます。
公衆衛生学
(関係法規を含む)
医療に携わる人間としての基本である、健康の維持・増進、さまざまな病気を予防する方法について問う科目です。関係法規では、臨床検査技師の業務内容や罰則など、資格に関する法律についての知識も必要とされます。
臨床検査医学総論
(臨床医学総論及び医学概論を含む)
医学の基礎知識として、循環器疾患、呼吸器疾患、消化器疾患そして感染症などの疾患について問う科目です。特に現代医療における臨床検査の意義や役割と関連付けて問われます。
臨床検査総論
(検査管理総論及び医動物学を含む)
臨床検査技師の基礎的な知識を問う科目です。役割や心構えなどのメンタル的な部分から、検体の取り扱い、採血法など安全かつ正確に検査を行うための技術的知識まで幅広く問われます。
病理組織細胞学 さまざまな病気が発生する原因や発生機序、またその診断を確定するための検査について問う科目です。病気を決定するために必要な病理組織標本や細胞診標本の作製方法・染色方法についても含まれます。
病理組織細胞学 さまざまな病気が発生する原因や発生機序、またその診断を確定するための検査について問う科目です。病気を決定するために必要な病理組織標本や細胞診標本の作製方法・染色方法についても含まれます。
臨床生理学 人体を構成する組織や器官の役割や活動について問う科目です。人体が生命活動を維持するための血液や循環機能、消化など、検査を行うにあたって異常に気づくための基本の人体構造を問われます。
臨床化学
(放射性同位元素検査技術学を含む)
臨床の場で必要とされる生体の化学成分について問う科目です。検査結果をもとに身体の異常や病気を導き出すために必要な知識を問われます。
臨床血液学 臨床の場で必要とされる血液に関する知識を問う科目です。機能や成分はもちろん、血液疾患や血液の検査方法についての幅広い知識が必要とされます。
臨床微生物学 臨床の現場で必要とされる微生物の構造やその病原性ついて問う科目です。感染症をもたらす菌を把握し、検査をもとに菌の種類や薬剤の判断を行うための知識が幅広く問われます。
臨床免疫学 免疫学的検査が有用である疾患について判断するために必要な、免疫の仕組みや免疫疾患について問う科目です。免疫システムが正常に働かなくなることで起こるさまざまな疾患に対応するための幅広い知識が必要とされます。
臨床検査技師の試験科目は以上の10科目です。扱う検査機器についての工学的知識はもちろん、生理学、血液学、微生物学、免疫学など人体が生命を維持するための医学的知識も幅広く問われます。 問題は全て選択式で、5択の中から1つもしくは2つの回答を選ぶ形式です。

臨床検査技師国家試験の難易度

臨床検査技師の就職状況

臨床検査技師の主な就職先は病院、クリニック、保健所、検査センターなどです。
病院であれば、医師の指示のもとに患者ごとに臨床検査を行い、臨床検査センターであれば検診項目をもとに決められた検査を行います。
就職先に関しては、専門学校よりも大学出身者の方が、就職先の間口が広い傾向があると言えるでしょう。

令和2年度の有効求人倍率は1.29(厚生労働省「職業情報提供サイト 臨床検査技師」より)で、求人者よりも求人数の方が多い傾向です。近年、予防医療の観点により検診が重視されていることから、臨床検査技師の役割は、より重要になっていくこと予想されます。

予防医療が重視される昨今、重要性が高まる臨床検査技師に注目!

臨床検査技師になるための国家試験やその受験資格、試験科目などについてご紹介しました。4年制大学だけでなく、3年制短期大学、専門学校での過程を修了することで受験資格を獲得できる臨床検査技師。医師免許や歯科医師免許を持っていればすぐに受験できる他、獣医師や薬剤師の免許のみ持っている人でも所定の科目を取得すれば、短い準備期間で受験資格を得ることができます。予防医療が重視されてきていることから、今後ますます必要とされる人材と言えるでしょう。

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