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幹細胞からつくったチューインガム状の人工組織。目盛りは1ミリ=大阪大提供
広島大学発のバイオベンチャー企業で、再生医療の普及を目指す株式会社ツーセル(本社:広島県広島市、辻 紘一郎社長)が、膝の軟骨を損傷した患者に、人の細胞からつくった人工組織(同種(他家)移植用の再生医療細胞)製品「gMSC®1」を移植する治療法の臨床試験(治験)を開始したことを発表した。
早ければ3~4年後にも再生医療製品として国に承認申請する。
同社では、これまでに今回の膝軟骨再生細胞治療製品「gMSC®1」(中外製薬株式会社とライセンス契約締結)のほか、MSC用無血清培地「STK®シリーズ(研究用)」(DSファーマバイオメディカル株式会社より発売)の開発を行ってきた。
「gMSC®1」は、軟骨などになる能力があり、再生医療への応用が注目される滑膜由来の「間葉系幹細胞(MSC)」を、別の患者が手術をした際に、不用になった膝の組織から取り出して培養した人工組織。
大阪大学、広島大学との共同研究によって、軟骨再生を目的に「再生細胞治療製品」として創製したもので、チューインガムのように変形してくっつきやすい人工組織になっており、損傷部に移植することができる。
今回始まった治験では、スポーツで膝を怪我するなどして軟骨を損傷した70人が対象。膝関節における症候性の外傷性軟骨損傷患者・離断性骨軟骨炎の患者(靭帯損傷や半月板損傷などの合併症がある患者)
「gMSC®1」から出る物質が、軟骨の修復を促すとみられており、標準治療法の「マイクロフラクチャー法」(骨髄に穴を開けて軟骨をつくらせる既存の治療法)とで、それぞれ35人ずつ治療を行い、安全性・有効性などの効果を比較・検討することが目的となっている。
移植手術では他人の細胞が使用される(同種(他家)移植)が、すでに行われている海外では同様の治療での拒絶反応が起きた報告はなく、阪大病院など8つの病院で行われる予定。
国内で軟骨損傷になる患者は、年間1万3千~1万6千人ほどいると推定される。その中でも重度の患者の4割は状態が悪化し、「変形性ひざ関節症」を発症するとの報告もある。
辻氏は、「提供者1人の細胞から1,000人~10,000人分 のgMSC®1を作製できる可能性があり、再生医療への新しい貢献になる」としており、時間・コスト軽減が可能な再生医療を実現することが期待される。
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