「乳酸菌摂取」の保健効果、東北大とヤクルトが共同研究実施へ

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東北大学東北メディカル・メガバンク機構(宮城県仙台市青葉区:東北大学星陵キャンパス内)と株式会社ヤクルト本社(東京都港区、根岸孝成社長)は7月28日、『乳酸菌摂取による保健効果』を明らかにするための共同研究を実施すると発表した。

同研究では、東北メディカル・メガバンク機構が実施する「コホート調査」の参加者を対象に、数万人超規模での疫学研究によって「乳酸菌飲料・発酵乳の摂取状況についてのアンケート調査」を行い、相関を解明するもの。(同アンケート調査は、今年8月1日から開始予定)

乳酸菌飲料や発酵乳摂取状況を数万人分調査

東北メディカル・メガバンク計画においては、大規模コホート調査の参加者全員を対象に、食事をはじめ、様々な生活習慣についてアンケート調査を実施しており、同調査には「乳酸菌飲料・発酵乳の摂取状況」についての調査も含まれている。

今回の共同研究では、成人参加者(最大約9万人)を対象としたコホート調査の詳細二次調査として、新たに乳酸菌に関する詳細な調査項目が追加され、乳酸菌摂取に関する情報を大規模に収集する。

複数の乳酸菌の健康効果について詳細を解析・解明

新たに収集したデータをコホート調査で収集されている健康情報などと統合して解析することで、『乳酸菌摂取の保健効果』を明らかにする。

『乳酸菌摂取による保健効果』については、これまで特定の疾患に絞って行われた介入試験でのみ検証されており、健常人が乳酸菌を長期間摂取した場合に健康全般におよぼす影響については、解析が十分ではなかった

また、乳酸菌の生理効果では、摂取する乳酸菌の性質によって異なる可能性もあり、乳酸菌の効果を詳しく検証するために「乳酸菌の種類」を含めた保健効果の解析が必要だった。

遺伝情報・オミックス情報などで「個別化医療」の基盤整備

研究グループでは、同研究によって「現在分かっている乳酸菌の保健効果に対する科学的エビデンス強化」、「疾病・生理機能低下におよぼす未知の作用の新発見」が期待されるとしている。

また、今回、同研究によって得られた数万人以上のデータは、「個別化医療・個別化予防」の研究に有効活用されるもので、東北メディカル・メガバンク計画によってバイオバンクに格納、データの整理、一定の解析期間を経て、全国の研究者に分譲される予定だ。(2021年3月まで行われる予定)

遺伝情報・オミックス情報といった総合的な解析を実施することにより、東北メディカル・メガバンク計画が目指す「個別化予防」の基盤構築に貢献するものとしている。

公開日 :2017.09.25 更新日 :2021.10.06

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