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感染症は世界的に死亡原因の第1位を占める病気で、現代では、AIDSや鳥インフルエンザ、ジカ熱やデング熱などの感染症が世界各地で流行している。
感染症は早期発見・早期治療が望ましいものの、その予防法や治療薬の開発はまだ十分に進んでいない。
感染症の新しい治療薬やワクチン開発を手掛ける長崎大学発の医療ベンチャー・株式会社AVSS(エービス)(長崎県長崎市、小林信之社長)では、ジカ熱、デング熱、チクングニア熱の3つの感染症について診断できるウイルス検査キットを開発した。
これらの感染症は、蚊が媒介となり中南米や東南アジアで流行している。
同社では、今回、東北大学発のバイオベンチャー企業・株式会社TBA(宮城県仙台市青葉区、犬飼忠彦社長)と共同で検査キットを開発している。
従来の検査では、ウイルス感染後に抗体を検出して感染の有無を判定していた。そのため感染から検査までに2~4週間ほどを要するため、感染症への早期対応が難しいことが課題だった。
しかし、今回の新検査キットでは、血液中のウイルス遺伝子の有無を調べることで、感染初期からの早期診断が可能になっている。測定は1~3時間程度で終わり、測定結果は検査当日に分かる。
この新検査キットは今年10月から医療機関や研究機関への販売が開始されており、また1年後をめどに国の承認を得られ次第、一般販売も行われる予定だ。
今回開発された新検査キットを使用することで、感染症の染初期でもその場で迅速に診断が可能になることが期待される。また販売価格は1,000円前後と低価格で、ジカ熱、デング熱、チクングニア熱の3つの感染症を一度に診断できるという特徴も持っている。
欧米医療メーカーの従来製品では、1つの検査キットにつき1種類の感染症の診断しか出来なかった。また、価格は1キット数千円以上と高額になるうえ、さらに数百万~数千万円の高価な周辺機械と専門オペレーターも必要になってくる。
このような低価格の簡易検査キットで、しかも複数の感染症を同時に診断できるのは世界初という。
同社では今回開発された検査キットは、感染症が流行している中南米や東南アジアでも当事国の承認を得て、順次販売を開始するとしている。
また、この3つの感染症に加え、日本脳炎の診断を追加した「マルチキット開発」にも取り組むとしており、検査キット事業での海外進出も視野に入れている。
検査キットを開発した小林社長(長崎大大学院教授)は「発展途上国では、高額な製品は利用できない。低価格キットの普及で感染症医療の環境を整えたい」と話す。
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