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今夏のリオデジャネイロ五輪でもやはり強かった100M・200M走の金メダリスト・ウサイン・ボルト選手(ジャマイカ)を始め、各国のトップアスリートの活躍には目を見張るものがあったといえる。
スポーツ科学の視点では、これまでの研究から、このようなトップアスリートには一般人とは異なるDNAの特徴が見られるとされており、今後それらのゲノム解読を行うことでスポーツの普及にあたって運動能力の向上やトレーニング適性の評価に活かそうという動きがある。
ここでは、国際共同研究「アスローム・プロジェクト・コンソーシアム」の一環で行われている、トップアスリートの「スポーツ遺伝子」を調べるゲノム解析について詳しく触れていきたい。
「アスローム・プロジェクト」はグローバル規模でスポーツ医科学の研究者なとが昨年5月に発足したプロジェクト。国内からも東京都健康長寿医療センターや順天堂大の関係者らが参加している。このプロジェクトでは、トップアスリートのDNAを収集して、最終的に1,000人分のゲノム解析を行う予定だ。
今年4月には英ブライトン大学でエチオピアとケニアの長距離陸上のトップアスリート16人から収集したDNAを小型試験管で空輸し、東京都健康長寿医療センターでゲノム解析が行われた。このようなサンプルデータを収集して研究基盤にしていく方針だという。
また「アスローム・プロジェクト」では、研究データをアスリートのより効果的なトレーニング選択や怪我の治療法などの判断材料にのみ活用出来るようにするもので、個々の選手が個人的に特定されるような解析データ公開などは行わないとしている。
近年ではこのような「スポーツ遺伝子」の研究が加速しており、低コストでのアスリート達のゲノム解析が行えるようになってきている。
過去には、血圧に影響する「アンジオテンシン変換酵素(ACE(エース))」遺伝子が異なる(=遺伝子多型)ことで運動能力が変わるという研究報告が英科学誌ネイチャーに掲載されたことをきっかけにして、その後には、筋肉構造にかかわる「ACTN(アクチニン)3」遺伝子では、RR、XX、RXの3つのタイプがあって、瞬発系の種目の選手ではRRタイプの割合が高いことなどか解読されている。
昨年には、運動能力に関与する遺伝子多型は120種あるとの研究結果も報告された。持久系に関する遺伝子は77種、パワー・瞬発力系に関するものが43種あるという。
また、最近話題になっているインターネット遺伝子検査でも「スポーツ遺伝子」の項目を設けるケースが見られる。
このようなスポーツ遺伝子の研究成果を記録向上に直結させようとした場合に問題になるのが、選手の遺伝子を操作する「遺伝子ドーピング」だ。倫理的な側面での問題もあることで、この「遺伝子ドーピング」は2003年に国際ルールで禁じられている。
もちろんスポーツの成績は遺伝的要因だけで決まるものではなく、トレーニングや食事などの環境面や、集中力など精神面も重要になってくる。
DNAを変える「ゲノム編集」では、神戸大などのグループが今年8月にDNAを切らずに書き換えられる新手法を開発している。これはあくまで品種改良や遺伝子治療への活用を目指すものだ。
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