妊娠・排卵日予測検査薬の一般検査薬転用における業務提携
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妊娠検査薬・排卵日検査薬などの診断薬企業である株式会社ミズホメディー(佐賀県鳥栖市、唐川文成社長)と大手製薬企業の武田薬品工業株式会社(大阪市中央区、クリストフ・ウェバー社長)は3月1日、一般用検査薬(スイッチOTC薬)へ転用・製品化する妊娠検査薬と排卵日予測検査薬における売買基本契約を締結したと発表した。
両社では、2015年9月にも一般用検査薬に関する包括的提携契約を締結しており、今回はそれに基づいた妊娠・排卵日予測検査薬の売買基本契約の締結となった。
今後、ミズホメディーが販売している排卵日予測検査薬の一般用検査薬への転用(スイッチ)と製品化を進め、ミズホメディーが既に販売している妊娠検査薬とともに、両社がそれぞれ販売するという。
規制緩和で排卵日予測薬も追加、一般検査薬の市場拡大へ
医師による処方箋を必要とせず、薬局などで購入できるように医療用医薬品から切り替えられた一般用検査薬(スイッチOTC薬)においては、政府の規制緩和方針に基づき、厚生労働省から2014年12月に「体外診断用医薬品の一般用検査薬への転用について」の通知が出されており、今年2月には排卵日予測検査薬に関する一般用検査薬ガイドラインも確定している。
これらにより、今後は排卵日予測検査薬も含む体外診断用医薬品の一般用検査薬への転用(スイッチ)に向けた個別製品の承認審査が開始されることになっており、今後の国内での市場拡大が見込まれている。
(薬剤師コラム :今春にも一般検査薬の販売種類を増やす方向へも参照)
妊娠・排卵日予測検査薬の一般検査薬を製造・販売
このような背景から、両社では、ミズホメディーの扱う診断薬の一般用検査薬への転用・製品化を進める方針で、今後製品化された一般検査薬は今回の同売買契約に基づき、武田薬品の販売品として薬局・薬店で販売されることになる。
一方、ミズホメディーでは従来から自社で販売していた妊娠検査薬の販売も継続していく。
また、排卵日予測検査薬については、武田薬品の販売品としては販売しない自社製品も一般用検査薬として今後販売していくとしている。
業務提携によって両社の強みを生かして販促へ
今回の提携を受けて、ミズホメディーでは一般用医薬品の販売での実績がある武田薬品との提携によって、両社の強みを活かした検査薬の提供をしていきたいとしている。
また、武田薬品もミズホメディーが培ってきた技術力と自社のマーケティング力を活かして、多様化する健康に対するニーズを満たす一般用検査薬を提供したいとしている。
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