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日本気象協会(東京都)が1月14日に発表した今春のスギ花粉の「飛散予測」によると、全国的に例年より数日早く「2月上旬」から飛び始める見込みだという。
しかし、本格的なスギ花粉シーズン到来前でも微量の花粉は飛ぶことがあるようで、そろそろ花粉症対策を始めた方が良いかもしれない。
同協会の発表によると、今年は暖冬の影響で2~3月にかけて気温は平年並みか高く、花粉の飛散が早まるという。
また、北日本においては平年並みの「2月下旬以降」の飛散予測が出ている。
このスギ花粉が原因になる「スギ花粉症」では、くしゃみや鼻水など、目のかゆみなどの花粉症特有の症状が現れるが、今月、資生堂などの研究グループでは、飛散したスギ花粉は目や鼻へのダメージだけでなく、肌の水分・油分を不足させて肌のバリア機能を低下させることで「肌荒れ」を起こすメカニズムを突き止めたと発表した。
その研究成果がドイツの皮膚科学に関する学術論文雑誌「Archives of Dermatological Research」(2016年1月号)に掲載されている。
日本で最も多く、患者は約2,500万人に上ると推定されており国民病とも言われる「スギ花粉症」。国内では毎年2~4月までスギ花粉が飛散するため、この時期に患者が急増している。
スギ花粉の抗原タンパク質である「クリジェイワン」と呼ばれるタンパク質がスギ花粉症のアレルギーの原因物質(アレルゲン)だ。
花粉の量は地域によって違い、昨年夏に気温が高かった東北では日照時間はほぼ平年並みだったがスギが成長しやすい条件が揃ったため、今年のスギ花粉の量は過去10年の平均よりやや多くなる。
一方、昨年夏の気温が低かった近畿・四国・九州では日照時間も不足していたため、今年のスギ花粉の量は平均より少ないと予想される。
また関東では平均と同じ程度で、北海道にはスギがほとんどないためスギ花粉症はない。
これまでスギ花粉の飛散時期に「肌荒れ」が起きやすいことは知られていたが、スギ花粉によって肌のバリア機能が低下するメカニズムは特定されていなかった。
今回同研究グループによる実験では、人為的に角層を剥がしてバリア機能を低下させた皮膚を使って、スギ花粉症のアレルゲンである「クリジェイワン」を塗った場合と水を塗った場合を比較した。
その結果、「クリジェイワン」を塗った皮膚は水分蒸発量が極めて多くなり、肌のうるおいが失われていることが分かった。
また通常、皮膚で角層が剥がれた場合には油分が分泌されて皮膚のバリア機能を維持・回復するよう働くが、「クリジェイワン」を塗った皮膚からは油分の分泌も少なくなっていることが分かった。
この「水分」と「油分」という2つの成分の不足によって肌のバリア機能が低下し、肌が乾燥・炎症の悪化やかゆみの増大が起こるというメカニズムを明らかにした研究は世界初だ。
肌のバリア機能は、ストレスなどが原因でも一時的に下がることがあるが、通常は肌本来のもつ回復力で、元の状態へ戻ることが分かっている。
しかし、バリア機能の低下で肌荒れが悪化すれば、かゆみが増して、皮膚を引っ掻いてしまい、炎症が慢性化する負のスパイラルに陥る恐れもある。
同社によるとこれからの季節にスギ花粉による肌荒れを防ぐためには、まずはスギ花粉が肌に付着しないようにする、そしてついたスギ花粉はなるべく早く洗い流す、スキンケアで肌を保護することが大切という。
特に肌のバリア機能が低下している人は注意してスキンケア対策を取ることが重要になりそうだ。
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