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国内ではすでに「大豆」や「じゃがいも」など8作物が「遺伝子組み換え(GM)食品」としての販売・流通が認められているが、アメリカでは、11月19日、遺伝子組み換え技術によって通常の倍の速さで成長し、生産効率が高いとするサケを食品として販売することを承認したことをFDA(アメリカ食品医薬品局)が発表した。動物での承認は世界で初めてという。
この成長スピードを早めたサケを開発したのはアメリカ国内のバイオベンチャー企業であるアクアバウンティ・テクノロジーズ社(本社:マサチューセッツ州)で、少ない餌で養殖することができるという。
同局ではこのサケの環境への影響はなく、通常のアトランティック・サーモン(大西洋サケ)と変わらない栄養成分で食品としても安全だとしている。
このサケは、キングサーモンの成長遺伝子とゲンゲ科(ウナギのような細長い魚)の遺伝物質を組み合せて、アトランティック・サーモン(大西洋サケ)の卵に注入して誕生させた。
通常、成魚の大きさになるまで30ヶ月を要するアトランティック・サーモンの成長を促進させており、16~18か月ほどの期間で成長する。
遺伝子組み換えによって繁殖不能にしているため、安全な養殖が可能としており、現在では、カナダやパナマの外洋や隔離施設で限定的に養殖されている。
しかし、一方ではこのサケが環境中に逃げ出し、その後生殖能力が回復した場合にGM遺伝子(遺伝子組み換えを行った後の遺伝子)が拡散するリスクは否定できないという指摘もある。
同局では、今回の承認が、アメリカ全土での養殖を認めるものではないとしている。
遺伝子組み換えサケの食用認可をめぐっては数年前からその賛否が議論されてきた。
イギリス科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」誌では、遺伝子組み換えサケは通常より大型で性格が獰猛になり、環境中に拡散した場合に生態系に大きな影響がでると指摘している。
サケは肉食であるため、小エビやプランクトン、小魚などを食べるが、遺伝子組み換えサケが増殖することで漁業資源や稀少種が失われることを危惧する声も上っている。
遺伝子組み換えサケの人間の健康への影響も懸念される。
スウェーデン・イエテボリ大学の研究グループでは、このサケは成長が早いことで体内への環境中の毒素の蓄積も早くなり、このサケを人間が食べることによるがん細胞などへの影響を指摘している。
このような背景もあり、消費者などからは今回の食用認可に反対する声が上がっていた。
またEU圏内ではこのサケの輸入を禁止する方針を示している。
しかし、同局では今回の認可で、「生物学的な違いはない」と認定しており、遺伝子組み換え食品としての表示は義務付けられない。
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