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膵臓は胃の後ろにあり、早期発見が難しく治療も困難な膵臓がん。
国立がん研究センターの研究グループでは、この膵臓がんを早期段階で発見できる検査キットの開発に成功したと発表した。
11月9日付けのイギリス科学誌Scientific Reports(サイエンティフィック・リポーツ)(電子版)に同グループによる論文が掲載された。
この新しい検査キットでは、コレステロールの形成に関与する血液中の特定のタンパク質の変化によって簡単にチェックできるという。
研究グループでは、すでに同月から医療現場で研究用として使用を開始しており、今後3年以内での実用化を目指している。
膵臓がんは60歳ごろから増加し、高齢になるほど罹患率は高くなっている。
国際的にみても日本人の罹患率は高く、糖尿病、慢性膵炎、肥満、喫煙などが原因とされる。
早期段階で自覚症状がなく、進行も早いために早期発見が非常に難しくなっている。
国立がん研究センター中央病院による報告では、臓器別がんの5年生存率の年次推移において、ほとんどのがんで長期的には改善の傾向が見られており、がん全体における5年生存率は約60%に達している一方で、膵臓がんは改善が見られず、約10%と極端に低くなっている。
非常に予後不良ながんと言える。
2014年の死亡者は3万2千人に上っており、肺がん、胃がん、大腸がんに次いで4番目に死亡者数が多いがんとなっている。
同研究グループでは、2005年から米国国立がん研究所(NCI)との共同研究をスタートしており、血液中の特定のタンパク質「apoA2(アポリポプロテインA2)」が早期(ステージ1、2期)の膵臓がんでは減っていることを発見した。
これによって、人間ドックの血液検査などの既存のバイオマーカーに比べて高い精度で早期の膵臓がんを検出できることを確認し、簡単に測定できるよう検査方法のキット化にも成功した。
その後の国内の7つの病院における研究協力によって、膵臓がんに進行する可能性がある慢性膵炎などの患者でもこの新しいバイオマーカーは反応を示すことが分かった。
同研究グループでは、11月中にも神戸大大学院医学系研究科と協力し、健康診断受診者のうち、希望者を対象にして兵庫県内の検診センターで臨床研究を行う予定だという。
研究グループの本田一文氏(創薬臨床研究分野)は、既存の検査と組み合わせることで膵臓がんを発見出来る可能性をさらに高めることが出来るともしており、疾病の診断に使用される「体外診断医薬品」としての3年以内での承認を目指すとしている。
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