医療事務の仕事

医療事務のトレンド

医療事務の仕事は、医療DXの推進によりデジタル化が急速に進んでいます。
受付業務では、従来の保険証確認からマイナンバーカードによる認証へと移行が進み、初診時の入力業務が削減されました。これにより、入力の手間が軽減されるだけでなく、誤入力などのリスクも抑えられています。
医療機関全体での電子カルテの導入率は50%を超えており、2030年までに100%の普及を目指す目標が掲げられています。電子カルテによる情報の一元化は、医療事務のみならず、他職種との連携にも大きく貢献しています。
特に医療事務において重要な業務であるレセプトについては、診療報酬改定のDX化に伴い、以下の4つの取り組みが進められています。
・共通算定モジュールの開発・運用
・共通算定マスタ・コードの整備と電子点数表の改善
・標準様式のアプリ化とデータ連携
・診療報酬改定施行時期の後ろ倒しなど
これらにより、これまで煩雑で負担の大きかったレセプト業務の効率化が期待されています。また、医療機関やレセコンメーカーごとに異なっていたルールの共通化が進むことで、医療事務スタッフが転職を考える際のハードルも下がり、大きなメリットとなるでしょう。
さらに、これまで医療事務の転職において重要視されてきた「診療報酬請求事務能力認定試験」が、2025年をもって終了することが決定しました。診療報酬点数などの知識は引き続き必要ですが、資格や経験にとらわれない柔軟な採用が進むことも期待されます。
一方で、患者様とのコミュニケーションの重要性は今後も変わりません。医療機関によっては、小児から高齢者まで幅広い年齢層の患者様に対応する必要があります。自動再来受付機や自動精算機といったデジタル機器の導入が進む中、操作に不慣れな患者様への案内など、コンシェルジュのような役割も求められることがあります。

医療事務のお仕事内容

医療事務の勤務先には、病院、クリニック、訪問診療、調剤薬局などがあります。
大規模な病院では、総合受付や各診療科の受付、レセプト業務、病棟担当など、部署ごとに業務が分かれていることが一般的です。
一方、クリニックでは、これらの業務を一人または少人数で総合的に担当する傾向があります。
また、メディカルクラークやドクターズクラークとして、電子カルテの入力や文書作成、患者様対応など、医師や看護師のサポート業務を任されることもあります。
受付業務においては、認証付きカードリーダーによるマイナンバー認証、タブレットを使用した問診システム、自動再来受付機の導入など、業務の効率化が進んでいます。
今後さらにニーズが高まるとされる訪問診療の医療事務では、レセプト作成や各種書類の作成に加え、患者様や関係機関との電話対応も多く発生します。
いずれの業務においても、デジタル化の影響は大きく、ITを理解し適切に使いこなすための「ITリテラシー」の向上が求められます。
「ITリテラシー」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、基本的なパソコン操作での文章入力ができ、スマートフォンやタブレットでアプリの使用やウェブ検索ができる程度であれば、十分に対応可能です。

医療事務の働き方

正社員、パート、派遣など、さまざまな雇用形態がありますが、正社員の求人の割合が最も多い傾向にあります。
勤務形態は医療機関によって異なり、シフト制勤務や休診日に合わせた固定休などが採用されています。
土日祝日休みの求人は希少で、主に訪問診療に限られることが多いです。
勤務時間については、病院では比較的早めに業務が終了しますが、クリニックでは遅い時間まで診療を行っている場合があります。
また、クリニックでは「中抜け」と呼ばれる午前診療と午後診療の間に長時間の休憩が設けられていることもあり、自宅が近い場合は一度帰宅することも可能です。
勤務日や勤務時間は、自分の生活スタイルに合わせて選択することが重要です。
なお、レセプト(診療報酬請求)時期には業務量が増え、残業が発生する傾向がありますが、今後は医療DXの推進により、業務の負担が軽減されることが見込まれています。
給与については、年収250万円〜350万円程度が平均とされていますが、勤務地や医療機関によって差があります。
また、レセプト業務の経験がある場合は、給与に上乗せされることもあります。
さらに、医事課長や事務長といったキャリアアップを目指すことで、高収入を得ることも可能です。

医療事務の転職

医療事務の業務内容や働き方は幅広いため、「何を目的とした転職か」「転職先でどのようなことをやりたいか」を明確にすることが大切です。
例えば、「通勤時間を短縮したい」「お休みを重視したい」といった条件面の希望から、「レセプト業務に携わりたい」「患者様とコミュニケーションが取れる環境で働きたい」といった業務内容に関する希望まで、どのようなことでも構いません。
病院勤務には、終業時間が比較的早い、医療事務のスタッフ数が多くキャリアアップを目指しやすいといった特徴があります。
一方で、クリニック勤務は、レセプト業務にしっかり携わりたい方や、地域の患者様とのコミュニケーションを重視したい方におすすめです。
診療科目や患者様の来院数によって、クリニックごとの雰囲気も大きく異なるため、事前にしっかりと情報を集めておくことが重要です。
医療事務の求人は、年度初めに向けて1~3月に特に活発になりますが、欠員募集の多い職種であるため、年間を通して比較的安定して求人があります。
また、採用を急ぐ医療機関も多いため、内定から入職までの期間は1~2カ月と短い傾向があります。
医療事務の転職市場では、レセプト業務の経験がある方を対象とした求人が多く見られます。
とはいえ、中には未経験者でも応募可能な求人もあり、その場合、一般事務やサービス業などでの接客経験がアピールポイントになります。
医療事務経験者の中でも、特にレセプト業務の経験が重視されます。
医療DXによる共通化が進みつつありますが、現時点では医療機関ごとに運用ルールが異なるのが実情です。
そのため、経験者であっても、レセコンや電子カルテのメーカーが異なる場合や、未経験の診療科目を担当する場合には、新たに覚えることが多いという認識も持っておくことが必要です。


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