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インフルエンザの予防接種を受ける際、従来ではワクチンの注射を打ってもらうために医療機関を受診することが当たり前だった。
しかし、病院やクリニックに行くと、待合室で鼻水をすすったり、くしゃみをする患者も多く溢れている。
そのような感染リスクもある場所へ行かずとも、『パッチ型インフルエンザワクチン』を自宅に送ってもらうだけで、ワクチンによる予防ができる、そんな予防接種法が実現するかもしれない。
米・感染症研究所の研究グループでは、注射針を使用せずに、腕に貼れる絆創膏タイプのワクチンを開発したことを発表した。
その予備的な臨床試験の結果が、「Science Advances」(9月12日号)に報告されている。
今回、同研究グループが開発したのは、医療機関を受診しなくても自分で接種可能な、『パッチ型』の新たなインフルエンザワクチン。
この『パッチ』にはマイクロニードル(ごく微小の針)が備えられており、これを通すことでワクチンが接種される仕組み。
かすり傷や浅い傷などを負った皮膚の表面では「免疫システム」が反応するが、このメカニズムを応用することで、従来行っていた「筋肉注射」が不要になるという。
「ワクチン抗原」には、ウイルス様の粒子を産生するようリプログラミングされた「植物細胞」を企業から提供され、採用したという。
今回のワクチンに使用したアジュバントの液状製剤(効果増強のために添加)を、ワクチンと合わせてフェレットに投与する実験では、1回のみのワクチン投与で、フェレットが完全にインフルエンザ感染から守れたとしている。
『パッチ型ワクチン』の安全性検証のための臨床試験(100人の健康な成人を対象)を実施したところ、ワクチンの安全性が確認され、重大な副作用も認められなかった。
同臨床試験では、ヒトへの「有効性検証」を目的にはしていなかったものの、「ワクチンを接種したグループ(接種グループ)」では「非接種グループ」と比較して、より強い免疫応答が示されることも判明した。
同研究グループは、予備的な臨床試験の結果を受けて、同ワクチンは郵送可能なため、使用者が自分で皮膚に貼ることでインフルエンザ感染の予防ができるだろうとしている。
なお、臨床試験は概念実証試験の段階であり、今後は、ヒトを対象に次の段階の臨床試験に進みたいとし、臨床試験がうまくいけば、5年以内にもワクチンが承認される可能性もあるという。
米疾病対策センター(CDC)の推計によると、アメリカで季節性インフルエンザの予防接種を毎年受けているのは国民の半数以下とされている。
今回のワクチンは大量生産することも可能で、「接種率の向上」にもつながることも期待されるようだ。
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