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米スタンフォード大学の研究グループによって、ヒトの表情から感情を識別するスマートフォンアプリと眼鏡型デバイスの「Google Glass」を組み合わせて使用し、自閉症児の社会的スキルを向上する可能性が示された。
同アプリとGoogle Glassを用いたゲーム感覚のセッションを受けた自閉症児では、社会的スキルの評価スコアの向上が見られ、アイコンタクトを取る回数も増えたという。
この予備的研究の結果は、8月2日付けの「npj Digital Medicine」(電子版)に発表された。
自閉症を持つ子ども(自閉症児)は、他人の表情や身振りから感情を読み取ることが苦手とされている。また、アイコンタクトを取ったり、社会的な交流を持つことなどが難しい。
しかし、今回の研究参加者の様子を観察したところ、参加開始から2~3週間後には、他人の顔を見て表情を読み取ろうとするようになったという。
また、普段抱いていた不安感がなくなり、周りを認識できるようになるなどの効果も見られたという。
同研究グループによると、早期の治療によって自閉症でも他人の感情を理解できるようになるケースもある一方で、専門家の不足で治療可能な時期を逃している子どもも多いという。
今回、同研究グループは、自閉症児が他人の表情を読み取る能力を高めるためのアプリを開発。
同アプリでは、Google Glassに装備した小さなカメラで捉えた相手の顔の画像データをもとに、8種類の感情(「幸福」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「驚き」「恐怖」「無表情」「軽蔑」)を識別する。
その結果は、リアルタイムでGoogle Glassに装備したスピーカーを通じて音声で伝えられるか、小さなスクリーンに表情を表した顔文字が表示される仕組みだ。
14人の自閉症児(3~17歳)を対象に、アプリの有効性を検証する研究(自宅で6週間、アプリとGoogle Glassを1回20分以上、週に3回以上使用)を行った結果、14人中12人の子どもでアイコンタクトを取る回数が増えた。
また、社会的スキルのスコア(対人応答性尺度(SRS-2)で評価)も平均7.14ポイント改善。
さらに、14人中6人で自閉症の重症度が改善し、このうち4人は重度から中等度に、1人は中等度から軽度になり、1人は軽度から正常と判断されるまで症状が改善していた。
この新技術はリアルタイムでフィードバックが得られるため、自閉症児の社会的スキル向上を目指した治療を一変させる可能性がある。
大人やセラピストなどが常に付き添う必要もないため、自閉症児の自立心が高まるなども期待される。
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