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今夏も全国各地で気温が上がったことで、独り暮らしの高齢者が熱中症で救急搬送されるケーズが相次いで、最悪死亡する事故も見られた。 高齢者や幼児などは成人に比べて体力の劣るため、その差で熱中症リスクも高くなる。 また、夏場では道路のアスファルトや学校の運動場・陸上競技場などは想像以上に熱を含んでいることで、熱中症を引き起こしやすい環境になっているとも言える。 名古屋工業大学(愛知県名古屋市昭和区)によると、夏場のアスファルトや運動場などの現実的な条件での熱中症リスクを予測できる「熱中症リスク評価システム」を開発したことを発表した。 同システムによると、幼児ではわずか1時間、屋外を歩行した場合でも熱中症を発症するリスクがあるという。
これは平田晃正氏(同大学教授)、小島和也・西尾渉氏(ともに同大学院生)らと東北大学サイバーサイエンスセンター(宮城県仙台市青葉区)、一般財団法人日本気象協会(東京都豊島区、石川裕己会長)が共同で開発したシステムで、熱中症のリスク評価シミュレーション技術に気象予報データなどから得られたデータを組み込んだものだという。
共同研究グループではこれまでも、熱中症リスク評価技術として、東北大学サイバーサイエンスセンター内のスーパーコンピュータを活用し、乳幼児や高齢者などの個人属性を考慮した適切な「3時間後の熱中症リスクを10分で評価する技術」の開発に成功している。
今回は、歩道(アスファルト)上で60分間の歩行をした場合に応用するために、さらにスーパーコンピュータを改良して、気象予報データ(測定地周辺の実際の気温・湿度)を高速で読み込んで最適なデータを活用出来るようにした。
新たに成人男性と幼児の熱中症リスクを測定したところ、幼児では熱中症のリスクが見られたという。幼児は成人に比べて体温上昇が早く、発汗量も増えることから軽い脱水症状を起こしやすいようだ。
詳しい測定結果を見ると、気温約34℃の環境下における体温上昇値において、幼児「1.12℃」、成人「0.61℃」となり、「幼児が成人の約2倍体温が上昇していることが示された。
また、1時間の体重あたりの総発汗量では、幼児「2.3%」、成人「0.34%」となり、「幼児は発汗量も数倍になったとしている。
この結果を振り返って、共同研究グループでは、成人と幼児では体形や生理的な違いがあることに加えて、さらに「歩道からの照り返しなどの周辺温度にも違いが出ているのではないかと推測している。
今回の調査では、「幼児や高齢者は、「いわゆる熱中症の「高リスク群」とも考えられる結果が出ている。
また、このような差が出るにあたって、一般成人と比較した場合に「体感温度」にも大きな差が出ていると思われるため、その点におけるメカニズムが解明されると、さらに熱中症リスクへの予防も行えるようになるだろう。
いずれにしても、今回の評価システムの開発によって、一定条件下での体温上昇や発汗の予測を行うことは可能になっている。
このような成人との熱中症リスクの違いを意識すれば、熱中症発症の予防は行いやすくなるもので、幼児や高齢者への気配りなども自然と促されるに違いない。
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