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4月14日夜から続いている熊本地震では、同県内の医療機関の稼働にも影響を与えている。
厚生労働省では、同県内で人工透析を行っている94の医療機関のうち、17日までに27施設で断水や停電などが原因で対応できなくなっているとしている。
同県内で透析が必要な患者は6300人に上るとされているが、各施設ではインターネットの専用掲示板などを使って、患者の受け入れ態勢が可能な施設を整備している。
人工透析の患者以外にも人工呼吸器の装着が必要な難病の患者へのサポートが出来ないことによる影響も心配されている。
同省では各自治体と連携して、迅速に被害状況を把握するとした上で、被災地の患者の安全確保を目的にした災害医療の提供や保健衛生の維持などにも取り組むとしている。
14日に震度7の地震が発生したのは熊本県上益城郡益城町。同町にある益城中央病院では、透析で入院している患者10人のうち6人を地震発生後に熊本中央病院(同県熊本市南区)に翌日に搬送した。
しかし、16日未明には同市で震度6強の地震が発生したことによって、同市でも地震による多くの負傷者が出たために同病院では透析できないという連絡があったという。
今回の一連の地震を受けて、日本透析医会では同会のホームページ上の「災害時情報ネットワーク」のコーナーで、熊本県内の医療機関の被災状況や透析受け入れ可能施設などの人工透析が必要な患者に向けた最新情報を地域別に掲載した。(登録施設数は17日夕までに97件)
集計の内容は、以下の11項目。
○透析の可否
○被災の有無
○CAPD(腹膜透析)の受け入れ可不可
○被災状況
○主な不足物品
○透析要請
○患者移送手段
○透析室貸し出し可能数
○透析受け入れ可能数
○ボランティア派遣可能人数
○その他不足物品や連絡事項
地域を指定して透析可能な病院を検索するページも設けられており、以下がそのホームページの一覧になっている。
≪登録施設一覧≫
https://www.saigai-touseki.net/list/?bid=100
≪透析可能施設一覧≫
https://www.saigai-touseki.net/result/?bid=100
≪検索ページ≫
https://www.saigai-touseki.net/alllist/?bid=100
同掲示板の情報によると、すでに熊本県内にある透析可能だった14施設の建物が半壊または一部損壊したり、機器故障で患者の受け入れが出来なくなっており、それらの医療機関だけでも300人以上の患者受け入れ要請があるという。
一方で、「透析スタッフの同行」や「透析液を持参」などの条件付きで県内外の施設から受け入れの表明も出てきているが、透析に必要な人手や物資が不足している様子がうかがえる。
また、透析では大量の水(透析液)を必要とするが、地震が原因で水質が悪化すれば、今後透析不可が激増する可能性もある。
透析患者らで作る全国腎臓病協議会(東京都)でも災害対策本部を設置した。
全腎協に届いた現地の患者会からの声では、停電や水・機材の不足が原因で、通常は1回に4時間程度かかる透析だが、半分の2時間に短縮している医療機関が出ている。
透析は本来週3回程度は行うのが一般的だが、前回の透析から日が空いてしまっている患者も出るなど緊急避難的に命をつないでいる状況で、迅速な透析環境の整備への対応が求められている。
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