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九州大学病院(福岡県福岡市東区)で2月17日、ロボットを活用した胃がん手術が行われた。
今回の手術は、福岡市における「国家戦略特区制度」を利用したもので、延世(ヨンセ)大学(韓国ソウル市)から招待された外国人医師の邢宇鎮(ヒュン・ウジン)教授が担当し、同大学病院関係者らによる立ち会いの元、約3時間で終了した。
同大学病院では、これまでに泌尿器疾患の治療においてロボットを活用しており、平成25年にはロボット手術の適用領域の拡大を視野に入れ、腎がんに対する臨床試験も開始していたが、胃がんの手術例は少なかった。
政府が新たな経済特区として構想している「国家戦略特区制度」では、様々な分野での規制緩和や税制優遇措置が取られており、高度な医療技術を国外からも積極的に取り入れるように同特区内では日本の医師免許を持たない外国人医師でも国内で医療行為ができる措置を導入している。
福岡市もその国家戦略特区に指定されており、今回はその規制緩和を利用した初めてのケースになった。
(看護師コラム:国家戦略特区での医療分野の規制緩和で「混合診療」のスピード化が実現
介護/機能訓練指導員コラム:10月に「地域限定保育士試験」を実施、国家戦略特区でも参照)
同大学院によれば、今回執刀した邢教授は胃がんを活用したロボット手術での第一人者とされており、これまで同手術での世界一の執刀例を持っている医師だという。
ロボット手術の利点は、より鮮明な画像を見ながら特別な訓練がなくても複雑な手術ができる点だ。
開腹手術では患者の身体への負担が大きく、それよりも痛みが少なく傷が目立たないなどの利点のある腹腔鏡手術では、モニター上の 2次元画像を見ながら専用の特殊器具を操作する必要があるため、医師の技術習得のための特別な訓練や経験が必要になる。
その点、ロボット手術では3次元の立体画像を見ることが出来て、手のように自由に動く器具を操作しながら安全に手術を行える。
身体を大きく切る必要はなく、約1cmの穴を数ヶ所開けることで手術が可能なので、従来の開腹手術や腹腔鏡手術と比較しても、出血量が少なく、痛みが軽いため回復も早いという。
同大学病院では医療ロボット「ダヴィンチ」を活用したロボット手術を取り入れており、従来、開腹手術や腹腔鏡手術で行われていた前立腺がんの切除手術のロボット手術への移行を急速に進めていたが、それにしたがって手術症例は急増していた。
また外科・婦人科の領域でも先進医療(高度な医療技術による療養)を申請していくことを目指して臨床試験を行う計画もある。
今年夏には国家戦略特区制度を利用してアメリカから医師を招待して、膵臓疾患の手術を実施するとしている。
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