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瀬戸内海で最大の島で観光名所としても知られる「淡路島」。
またタマネギの生産量では全国3位であることでも有名だ。
しかし、全国的な高齢化の中で、この淡路島でも65歳以上の高齢化率は30%を超えて県内で最も高くなっており、農業人口が減っているなどが問題になっている。
同島内にある県立淡路医療センター(兵庫県洲本市)では、脚(下肢)の皮膚近くにある静脈で起こる障害である「下肢静脈瘤」治療のために、淡路島内や同県内の県立病院では初となる高周波治療器を導入した。
淡路島は県内でも顕著に高齢化率が高くなっているため、同センターでは患者の手術負担を軽減するために今回同治療器を導入したという。
ふくらはぎやすねなどの下肢で血管がボコボコと膨れ上がったり、皮膚表面に浮き出ているのが「下肢静脈瘤」と呼ばれる症状だ。
通常の静脈には血液逆流防止のための弁があるが、その弁が脚の皮膚近くで正しく閉じなくなることで血液が逆流することが原因で発症する。
血液の流れが悪くなることで皮膚の表面に瘤(こぶ)ができて、下肢のむくみや身体のだるさなどの症状も現れ、そのまま放置していると皮膚に潰瘍などの症状が起こり、治りにくくなってしまう。
この下肢静脈瘤は加齢とともにかかりやすくなり、40歳以上の女性に多くみられている。
30歳以上の女性の約6割に何らかの症状があるとされており、また出産経験のある成人女性の2人に1人は発症するというデータも報告されている。
これまでの下肢静脈瘤の治療では、症状の緩和や軽症時の進行を予防する「保存的治療」(生活習慣改善や着圧・弾性ストッキングの着用)や手術で壊れた血管を引き抜く「ストリッピング手術」などが主流になっていたが、「ストリッピング手術」ではメスを使うために入院が必要になり、身体への負担も大きいことで手術を受けたくないという患者も多かったという。
今回同センターが導入した高周波治療機器は、細い管を血管内に挿入して静脈を内側から焼く「血管内治療」に用いられる。
高周波治療では局所麻酔によってカテーテル(細い管)を差し込むだけでメスを使わないため、従来のストリッピング手術のように入院が必要なく、患者の負担が軽減されるメリットがある。
またメスを使う場合より皮膚の切除部分も小さく、その分痛みも少ない。焼かれた静脈は縮んで治療後から半年程度で機能しなくなるために静脈瘤もできなくなる。
この高周波治療のように手術などで患者の身体に与える痛みや発熱・出血などをできるだけ減らそうとするのが「低侵襲医療」だ。
カテーテルや内視鏡(上部消化管を観察できる胃カメラ)などの患者の身体への刺激が少ない医療機器を用いた治療が行えることで患者の負担も少なく、術後の回復も早くなるため近年注目されている治療法だ。
同センターでは、低侵襲治療によって最低限の傷で治療を行うことで患者が早期に社会復帰できることを目指すのが医療の流れになっているため、この治療を今回取り入れたことで淡路島の地域医療にさらに貢献していきたいとしている。
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