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生活習慣病の用語の1つに「サイレントキラー」という言葉があるのをご存じだろうか。
そう呼ばれるのは、「高血圧」・「脂質異常症」・「糖尿病」などで、これらは普段の自覚症状がほとんどないまま動脈硬化を静かに進行させて、ある日突然、「心筋梗塞」や「脳梗塞」など命に関わる病気を発症するためだ。
このように本人の自覚がないままに症状が重症化する「サイレントキラー」には、「慢性腎臓病(CKD)」もある。
慢性疾患の1つで、いったん発症すると患者は長く付き合う必要があり、進行防止には早期診断・早期治療が重要になるが、国内における腎臓専門医が少なく、症状が進行してしまうことが多いのが現状だ。
慢性腎臓病(CKD)は、尿異常(タンパク尿など)や腎機能障害が3か月以上続いている状態のことだ。
現在、およそ1,330万人もの患者がいると推定され、「新たな国民病」とまで言われる。
また腎臓病に長期間かかっている結果として腎臓がほとんど機能しなくなり、人工的に腎機能を代替する「透析治療」を新たに始める患者は毎年3万人以上もいるとされる。
この慢性腎臓病を発症した患者は、腎臓障害だけにとどまらず、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を発症することが知られている。
健康診断や人間ドックでの「尿検査」におけるタンパク尿などの異常がきっかけで発見されることが多いが、自覚できる初期症状がほとんどないので、その後の受診や精密検査をきちんと行うことが大切になる。
「新国民病」と言われるように、国内では成人の8人に1人がかかっていると推定される。
一般社団法人日本腎臓学会では、「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013」を慢性腎臓病における指針として示している。
一方、現状では、「かかりつけ医」を受診しても、検尿などが行われないことも多く、この内容に沿った腎臓専門医による精密検査や治療方針の検討が行われないまま症状が進行してしまい、透析を行わなければならなくなる患者も多いという。
腎臓専門医は全国に4,000人程度しかいないため、すべての腎臓病患者を診ることは不可能で、早期治療には、症状の軽い初期段階からかかりつけ医が専門医と連携し、診療内容を共有していくことが不可欠だ。
腎臓の機能を代替する人工透析を行う患者は、2011年には30万人を超えた。
(2014年末時点で31万9,388人)しかし、腎臓専門医への受診率は低く、かかりつけ医による早期発見や治療が求められる。
沖縄県那覇市では腎臓病の早期発見に向けて、10月14日に「市慢性腎臓病病診連携事業(通称・CKD48)」のキックオフ宣言を行った。
「かかりつけ医」と腎臓専門医が連携する取り組みで2016年4月からスタートさせる。
患者は両方の医師の併診によって適正な治療・アドバイスを受けられるようになる。
専門医への紹介が遅れることで症状が進行し、透析の導入が必要になるケースを防ぐための施策になっている。
このような自治体による働きかけは、すでに長崎市や大分市でもスタートしている。
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