臨床工学技士の仕事

臨床工学技士のトレンド

臨床工学技士は、医療機器の専門家として、さまざまな医療機器の操作や点検を行う職種です。
医療の高度化や高齢化社会の進行に伴い、医療提供の需要が高まっており、臨床工学技士の活躍の場も広がっています。
特に臨床工学技士の仕事の中でも、一番多くみられる業務が人工透析に関する内容です。
透析患者数は2022年時点で347,474人と全国的に多く、透析専門クリニックも増加傾向にあります。
近年では在宅医療の推進により、在宅で使用される医療機器の管理などに対する需要も高まっています。
また、AIやロボット技術を活用した医療機器も導入され始めており、今後はより高度な医療機器の管理が求められると予想されています。
臨床工学技士の多くは病院やクリニックなどの医療機関に勤務していますが、医療機器メーカーなどの企業へキャリアチェンジを図る人も増えています。


臨床工学技士のお仕事内容

臨床工学技士の医療機関での主な業務は、医療機器の操作および管理です。
具体的には、以下のような業務に分類されます。

■呼吸治療業務
肺機能が低下した患者に対して人工呼吸器が使用されます。装置が安全に使用されているか、異常がないかを確認し、必要なメンテナンスを行います。

■人工心肺業務
心臓手術の際に人工心肺装置を操作・管理します。人工心肺装置のほかにも周辺のさまざまな医療機器が使用されるため、それらの機器の操作や使用前点検も行います。

■血液浄化業務
腎機能の低下などにより、体内に老廃物が蓄積された場合に行う治療です。臨床工学技士は穿刺や人工透析装置の操作を担当します。

■手術室業務
手術室では多種多様な医療機器が使用されます。手術が安全かつ円滑に進行するよう、臨床工学技士が機器の操作・管理を行います。

■集中治療業務
集中治療室(ICU)では、人工呼吸器や持続的血液浄化装置などの生命維持装置を使用します。これらの機器の操作・管理も臨床工学技士の重要な役割です。

■心血管カテーテル業務
心臓病の診断に用いられる心臓カテーテル検査において、コンピューターや検査装置の操作を行います。緊急時には補助循環装置やペースメーカーの操作も求められます。

■高気圧酸素治療業務
さまざまな疾患に対して行われる治療で、高圧環境下で酸素を吸入することで血中の酸素濃度を高めます。臨床工学技士は装置の操作および安全管理を担当します。

■ペースメーカ/ICD業務
ペースメーカ(PM)や植込み型除細動器(ICD)の植込み手術時に、機器の操作・管理を行います。

■医療機器管理業務
医療機関内のさまざまな医療機器が安全に使用されるよう、定期的な保守点検や管理を行います。

臨床工学技士の働き方

主な就業先は病院やクリニックなどの医療機関で、透析専門の施設も多くあります。
透析専門の病院やクリニックでは、透析に関するスキルを専門的に磨くことができます。
一方、総合病院では透析業務に加えて、幅広い医療機器の管理や心血管カテーテル、手術室業務など、さまざまな分野に携わることで豊富な経験を積むことが可能です。
勤務形態としては日勤が中心ですが、総合病院では夜勤やオンコール対応が求められることもあります。
また、人工透析を実施している医療機関では早番・遅番のシフト制を導入していることが多く、勤務時間が6時台から22時台に及ぶ場合もあります。
厚生労働省が2023年に発表した「賃金構造基本統計調査」によると、臨床工学技士の平均年収は459.3万円でした。
実際の求人を見ると、施設の形態や地域によってばらつきはあるものの、年収は平均しておおよそ400万円前後であることが多いようです。
医療機器メーカーで働く場合は、医療機関と比較して給与水準が高い傾向にあり、特にインセンティブのある営業職では高収入を目指すことも可能です。
一方、医療機関で勤務する場合は管理職を目指したり、認定資格を取得したり、夜勤対応を増やすなどして収入アップを図る方も多く見られます。

臨床工学技士の転職

臨床工学技士の主な転職理由には、夜勤を含む勤務時間の見直し、スキルアップ、給与アップなどが挙げられます。
転職先によって業務内容が大きく異なるため、自分がどのような業務に携わりたいのかを明確にしておくことが大切です。
たとえば、医療機関で臨床業務を続ける道のほか、医療機器メーカーなどの企業で働く選択肢もあります。さらに、教育機関の講師や研究職といったキャリアも視野に入れることができます。
医療機関の求人では、経験年数や特定の業務経験を応募条件としているケースも見られます。
透析業務に関しては、穿刺が可能な方であれば多くの求人に応募できるのが特徴です。
病院勤務では、心血管カテーテル業務の経験や、幅広い医療機器の管理スキルがアピールポイントになります。
未経験者向けの求人は多くはありませんが、早朝勤務や遅番、夜勤などに柔軟に対応できる場合、応募可能なポジションが見つかることもあります。
求人数が最も増えるのは1月〜3月の年度替わり前で、次いで賞与支給後の6〜7月、12月にも増加する傾向が見られます。
都市部のほうが求人は充実していますが、地方でも透析クリニックや中規模病院などでの人材需要は根強くあります。


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